おばあちゃん。 ページ4
伊吹「このやろ!調子乗りやがって…!!!」
『え、止めてって言ってるんですけど!!』
志摩「待て待て!」
頭に血が上った伊吹先輩は
全然止まる様子もなく
むしろスピードを上げて赤い車の前へ。
『わぁぁ!もうダメっ!!!』
…瞑った目をおそるおそる開くと
赤い車のギリギリで止まっている。
志摩「危ないだろ!?…と、A大丈夫か。」
『心臓飛び出ました。どこかに落ちてませんか』
志摩「大丈夫、生きてるから。落ちてないから。」
ポンポンと頭を叩くと降りて行った伊吹先輩のほうをチラリとみる。赤い車の怖いお兄さんと既に喧嘩をしていた。
志摩「倒れてるお婆さんの方見てくる。Aは伊吹のとこへ。」
『逆の方が良いかと。』
やだ怖い。自分も車を降りながら対抗する。
志摩「Aのほうがきっと早く終わるから」
『根拠は。』
志摩「Aが伊吹のお気に入りだから。」
『…納得したくない根拠ですが、納得。』
志摩「なんかあったら、すぐ行くから。呼んで」
『はい。』
そう言って志摩さんはおばあちゃんのところへ向かった。
伊吹「警察だ。婆ちゃん転ばした罪で逮捕すっから」
「は?こんな警察いるか」
伊吹「はーい、いました!残念でした!」
警察手帳を取り出すが、これは良くない。
『先輩!言い方!』
「偽もんだろこんなもん」
『そう思うかもしれませんが正真正銘の警察です。』
「こんな嬢ちゃんがか?」
そう言って私の警察手帳を持った手ごと叩く。
伊吹「…公務執行妨害だ」
『え。』
伊吹「あとAちゃんの手触った。」
『そこ…!?』
「は?なんだてめーこの野郎!?」
『わー!!もうだめ!意味わかんない誰か助けてー!!』
取り返しつきませんー!と騒ぐと
志磨さんが走って来てくれた。
『志摩さん』
志摩「俺の勘が当たらず悪かった。…はい、やめてー」
「なんだてめぇ!?」
志摩「いいから落ち着いて下さい」
「うるせぇ触んじゃねぇ!!」
志摩「Aは伊吹さん止めて」
『は、はい!伊吹さんも落ち着いて下さい!』
伊吹「Aちゃん、俺はこいつ早く捕まえて…」
グッと握り拳を作っている伊吹先輩。
え、これ殴らないよね?
『だ、ダメです!』
その手をギュッと握るとさっきの殺意はどこへやら。
ポカンとした顔になり
伊吹「んー…Aちゃんがそうしてくれれば少し落ち着く…かも?」
志摩「…よしっ。」
『…どういうことですか。』
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kurunacs(プロフ) - 真人さん» 真人様!?お久しぶりです!こちらも見に来ていただけたとは!すごく嬉しいです!更新速度は遅いですが、まだ更新中なのでよかったら見てくださいー!!すごい嬉しいっ!!!! (2020年11月30日 20時) (レス) id: dee2fda631 (このIDを非表示/違反報告)
真人(プロフ) - くっ!私とした事がっまさかお気に入り作者に登録し忘れていたとはっ!相変わらずキュンキュンします泣 良かった…更新あって良かったです泣 (2020年11月30日 9時) (レス) id: e2b1f140f2 (このIDを非表示/違反報告)
kurunacs(プロフ) - 師走みかんさん» ありがとうございます!皆さんに楽しく読んでもらえるのが一番なので、なるべく修正していきたいと思っています…!これからも頑張りますのでまた読んでくださいー! (2020年9月1日 6時) (レス) id: dee2fda631 (このIDを非表示/違反報告)
師走みかん(プロフ) - kurunacsさん» 修正について全然大丈夫ですよ!この素敵な作品は作者様の作品ですし、特に気にされる必要はないと思います。これからも執筆頑張ってください!楽しみにしています! (2020年8月31日 15時) (レス) id: c063fc0f7b (このIDを非表示/違反報告)
kurunacs(プロフ) - 師走みかんさん» いえ、ありがとうございます!たしかにいろんなところに散りばめてしまい全て修正は厳しいので、「音」の部分だけ変更しました、全て修正できず申し訳ありません…! (2020年8月31日 7時) (レス) id: dee2fda631 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kurunacs | 作成日時:2020年7月13日 8時