分駐所。 ページ25
隣で黙ってコーヒーを飲む伊吹先輩。
無言の伊吹先輩に耐えられず桔梗さんに質問する。
『そう言えば、なんで分駐所が変更になったんですか?』
桔梗「…総務の人に怒られたの。窓からうどんの湯切りした人がいるって」
陣馬「誰だそんなけしからん事をした奴は!!?俺だ。はははっ!」
桔梗「贅沢言わずに使える物は使う。無線も保管庫も必要最低限の物は入れたから、後は創意工夫でやって下さい。…安全に!お願いします」
「「はい」」
桔梗「じゃあ、おやすみなさい」
『おやすみなさい』
桔梗さんはニコっと笑ってまた私の頭を撫でていった。
伊吹「隊長さ、Aの頭撫でるの好きだよね」
志摩「昔からよく撫でてるよな」
『確かに…なんでだろ…』
伊吹「ねえ、俺も撫でていい?」
突然頭の上に手をだした先輩に
『えええ!?』
と、驚くしかなかったが…
志摩「A、セクハラで訴えても良いんだぞ。」
近くに寄ってきた志摩さんが伊吹先輩の手を払い除ける。
伊吹「はあ?意味わかんないんだけど。というかさー、過保護すぎない?すぐ飛んできてAちゃんの母親かよ」
志摩「母親って、どう考えても性別違うだろ」
…そこじゃないよ、志摩さん。
陣馬「ほら、そこの3人、コーヒー飲み終わったらこっち手伝えよー。早めに片付けて使えるようにしたいんだからよー。」
また神の一声で、2人は静かにコーヒーを飲み始めた。
『はあ…これからやっていけるかな…』
するりと伊吹先輩の隣を抜け、部屋の角で残りのコーヒーを飲む。
九重「あの。」
『わ!びっくりした!』
九重「す、すみません。」
角の後ろから出てきた九重さんに声をかけられてびっくりした。
『で、なんでしょうか?』
九重「Aさんは何故あの2人とやっていけるんですか。」
『え?』
九重「優秀で、隊長と仲の良い貴方がどうしてあの2人と組まされたのか、未だよく分かりません。」
『さあ…でも私も案外おっちょこちょいだし、ここに呼ばれた理由なんてわかんないんですよ。』
九重「…そうですか。」
そう言って怖い顔をした九重さんは机に戻り、段ボールから自分の荷物を黙々と出していた。
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kurunacs(プロフ) - 真人さん» 真人様!?お久しぶりです!こちらも見に来ていただけたとは!すごく嬉しいです!更新速度は遅いですが、まだ更新中なのでよかったら見てくださいー!!すごい嬉しいっ!!!! (2020年11月30日 20時) (レス) id: dee2fda631 (このIDを非表示/違反報告)
真人(プロフ) - くっ!私とした事がっまさかお気に入り作者に登録し忘れていたとはっ!相変わらずキュンキュンします泣 良かった…更新あって良かったです泣 (2020年11月30日 9時) (レス) id: e2b1f140f2 (このIDを非表示/違反報告)
kurunacs(プロフ) - 師走みかんさん» ありがとうございます!皆さんに楽しく読んでもらえるのが一番なので、なるべく修正していきたいと思っています…!これからも頑張りますのでまた読んでくださいー! (2020年9月1日 6時) (レス) id: dee2fda631 (このIDを非表示/違反報告)
師走みかん(プロフ) - kurunacsさん» 修正について全然大丈夫ですよ!この素敵な作品は作者様の作品ですし、特に気にされる必要はないと思います。これからも執筆頑張ってください!楽しみにしています! (2020年8月31日 15時) (レス) id: c063fc0f7b (このIDを非表示/違反報告)
kurunacs(プロフ) - 師走みかんさん» いえ、ありがとうございます!たしかにいろんなところに散りばめてしまい全て修正は厳しいので、「音」の部分だけ変更しました、全て修正できず申し訳ありません…! (2020年8月31日 7時) (レス) id: dee2fda631 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kurunacs | 作成日時:2020年7月13日 8時