あなたにピントを合わせたい (ページ23)

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「おはようございます… 」

マ「月島さん、本日もよろしくお願いします」

彼らがレッスンをしている場所まで

マネージャーさんが案内してくれるらしい

マ「もう慣れられましたか？」

「いや、うーん、、ぼちぼちって感じですかね」

マ「彼らはもう月島さんのことが好きみたいですけどね」

「なんだか、申し訳ないです… 」

マネージャーさんによれば、お仕事があるたびに

「 Aちゃんは～～？」

と聞いてくるらしい

マ「彼はまあそんな感じなんで

これからもよろしくお願いしますね」

「こちらこそです、よろしくお願いします」

そんな会話をしていると大きなドアの前にたどり着いた

マ「ここがレッスン場です」

邪魔にならないように静かにドアを開けると

真剣な表情を浮かべてダンスを踊っている

彼らの姿が視界に飛び込んできた

早く写真に収めないともったいない気がして

カバンから急いでカメラを取り出した

_______________ Take

カシャカシャとカメラの音がしているにも関わらず

真剣な表情を浮かべたままの彼ら

集中している人の顔はこんなにも素敵だなんて

思ったことがなかったし知らなかった

写真家失格だな、と思いながらも

真剣な彼らに影響されるように

私のシャッターを切る手は止まることを知らなかった

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