あなたにピントを合わせたい (ページ19)

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髙「お願いしま～す」

髙橋さんが入ってきた

お目目がキラキラしているなぁ、というのが

前の撮影の時に思った第一印象だった

ゆ「では、始めていきますね」

髙「お願いします！」

_______________ Take

なんとなくだけど

髙橋さんは自分の世界を持っていて

少しだけ、ほんの少しだけど

私と似ている部分があるような気がした

ゆ「じゃあ、最後にキメ顔もらえますか？」

髙「わっかりました～！」

なんだか楽しそうな髙橋さん

シャッターを切り始めれば

キリリとした表情をくれる

ゆ「お疲れ様でしたー！」

髙「ありがとうございました！

あっ！Aちゃん！」

「えっ、、、」

髙「あっ！ごめんなさい！

玄樹くんがそう呼んでたから俺も呼んじゃった！」

テヘッという効果音がぴったりな表情をして

髙橋さんは眩しい笑顔を私に向けた

髙「これから髙橋さん呼び禁止ね！」

「じゃ、じゃあ、なんて呼べば…？」

髙「無難に海人？

年上の人によく海ちゃんって呼ばれるから

海ちゃんでもいいよ～！」

「えーっと、じゃあ、海ちゃんで」

髙「やったー！じゃあまたね、Aちゃん！」

似ている部分があるとか前言撤回

海ちゃんは私にはないフレンドリーさを持っていた

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