＊27 ページ27
・
急患の対応のフォローをした後
そのまま休憩に入った
携帯を見ると紫耀から連絡が来ていた
紫耀廉にちゃんと言えた?
友達だとは言え、
告白して振られた相手なのに
こうして気にかけてくれるのが平野紫耀という人間だ
うぅん、まだなの
でも明日絶対言うね
.
休憩を終えてナースステーションに戻ったと同時に
ナースコールが鳴った
「523号室の永瀬さんです！
神宮寺さん対応お願いします！」
「わかりました！すぐ向かいます」
廉くんの病室に向かう途中
前も同じようなことがあったなぁ、と考えていた
あの時はそっけなさすぎて嫌にまでなっていたけど
今では嫌どころか好きになってしまった
「廉くん！」
『仕事の時は永瀬さんじゃなかったん？』
「あっ、そうだった…
いや、今はそんなことどうでもいいよ
足痛むの？大丈夫？先生呼んだ方がいい？」
『Aちゃん、落ち着いて
前みたいに今回も
Aちゃんに言いたいことあって呼んでん』
正直そう言ってくれることを期待していた自分がいるけど
ここは病院だし
足を怪我して入院しているんだから
ほんとはそんなこと期待しちゃいけないのに
「そうなの？
ナースコール使ったのはよくないけど、
でも、足の異常とかじゃなくて良かった」
『ごめんな、』
『あのさ、Aちゃん。
俺、入院して初めてAちゃんのこと見た時から気になってて
奇跡的に俺の担当になってくれて
いっぱい話していくうちに好きになってました
Aちゃんのことが好きです。』
あまりに突然で状況を飲み込めない
廉くんが私のことを…？
『俺と付き合ってくれませんか？』
小学校の時も中学も高校も
ずっと片想いをして生きてきた
振られたとしても後悔しないために
廉くんに想いを伝えようと決めていたのに
まさか、廉くんの方から言ってくれるなんて
予想だにしていなかった
「廉くん、
私も廉くんのことが好きです。
私でよければよろしくお願いします」
『えっ、ほんまに？』
「うん、好きだよ！廉くん！」
もう自由に歩けるようになった廉くんは
起き上がって私の立つところまで来てくれた
そして、廉くんの体温に優しく包み込まれた
片想いの辛さしか知らなかった私が
初めて両想いの幸せを感じた瞬間だった
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1295人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エチレン(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます！番外編として案考えてみますね！神宮寺くん人気…！頑張ってみます！ (2019年3月21日 15時) (
レス) id: 5e4b496443 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - スゴくドキドキさせられました。付き合ってからのストーリーも、もっと読んでみたいと思いました。他のメンバーでは、神宮寺くんの会社員ストーリーなど読んでみたいです。 (2019年3月21日 3時) (レス) id: b4e2f9f02b (このIDを非表示/違反報告)
エチレン(プロフ) - 向日葵さん» ありがとうございます！神宮寺くんですね！国民的彼氏…！私も書いてみたいと思ってます！ (2019年3月19日 21時) (レス) id: 5e4b496443 (このIDを非表示/違反報告)
エチレン(プロフ) - ココロさん» ありがとうございます！これからも引き続きご愛読いただけると嬉しいです…！ (2019年3月19日 21時) (レス) id: 5e4b496443 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵 - 更新お疲れ様でした！神宮寺くんマインも見てみたいです！ (2019年3月19日 20時) (レス) id: cf5081d2fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エチレン | 作成日時：2019年3月8日 4時
