雲散霧消と邂逅 . Ren 2 (ページ37)

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＇あとは2人でごゆっくり＇

3人が気を遣ってくれて先に帰ったから

今は廉と2人きり

こうして2人で居られるのは

クリスマスの次の日以来だ

『今日はほんまにありがとうな、』

「楽しかった？」

『うん！めちゃくちゃ楽しかった！』

「私もすごく楽しかった！

でも明日からも舞台があるし

疲れ溜まってるだろうからもうそろそろ帰って

ゆっくりした方が良くない？」

明らかに疲れてるのが感じられるから

廉の体調が心配でそう言ったけど

『ちょっと充電さして』

と私の向かい側から隣に移動してきて

そのまま正面からギュッと抱きしめられた

『毎日しんどいけどこうやって

Aに会えたら疲れなんかなくなるねん』

抱きしめられている腕に

またギュッと力が加わった

「私もこうやって会えて嬉しいよ」

そう答えて

廉の背中に腕を回した

廉といると幸せな気持ちにしかならない

廉の彼女になってから

好きな人と一緒に居られることが

こんなに幸せなんだと日々感じる

腕に加わる力が弱まって2人が向き合う形になった

『A、大好き』

愛おしい声が聞こえた後

目の前が廉でいっぱいになった

2回目のキスは

とろけるように甘かった

「廉、大好きだよ」

私も溢れる想いを堪え切れなくなって

そう言った後

今度は私から廉に口づけた

『あかん、帰りたくなくなる。

幸せすぎて死んでしまいそうや』

その言葉を聞いた時

廉の彼女になった瞬間に

幸せすぎて死んでもいいと思ったことを思い出した

私だけが一方的に幸せをもらってると思ってたけど

私という存在が廉に少しでも

幸せを与えられてるのなら

もうそれだけで充分だ

もう廉以外何もいらないと言っても

過言ではないくらい

今の私は幸せの絶頂にいる

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