雲散霧消と邂逅 . Ren 2 (ページ13)

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私の泣いた後のブサイクな顔も

もうほとんどもと通りになったから

4人揃って教室に向かった

コソコソ帰っても仕方ないという

西野くんの提案で

＇サボりましたけどなにか？＇

とでも言わんばかりの

堂々たる態度で教室に入った

.

教室に向かってる途中

窪田くんが小さめの声で

＇自分の気持ち、ちゃんと廉に伝えなよ＇

と言ってくれた

その後に続くように西野くんも

＇Aが思ってること全部そのまま言えばいい＇

視線は真っ直ぐ前のままで言った

私の左隣を歩く大山くんは何も言わず

優しく頭を撫でてくれた

だから私は決めた

心の奥の奥で鍵をかけたけど

ちゃんと自分の気持ちを正直に伝えよう

廉の迷惑になるのはわかってるけど

我慢するのはもうやめた

当たって砕けろだ、

.

自分の席に向かうと

1時間目の授業の後から変わらず

私の机と廉の机はくっついたままだった

廉は当たり前かのようにそこに座っている

廉の姿を見ると

さっきの決意がぐらついた

いけない、いけない、と自分を諭して

ふと対角線上に目を向けると

3人がこっちを向いていた

そして私と目をあわせながら

手でグーサインを作って笑顔で大きく頷いている

＇ありがとう＇

決して声には出さないけど

そう伝えて私も同じように

手でグーサインを作って笑顔で大きく頷いた

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