今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:41,745 hit
小｜中｜大
# ページ5
宏太side
ベッドに横たわっている骨張った体。
小さな体に纏わり付く無機質な医療器具。
「涼介おはよう、今日もぐっすり眠れたかな？」
そう言ってベッドの隣に用意しておいた車椅子に必要な荷物をのせていく。
侑李にはまだ涼介を車椅子に乗せることを任せたことがない。なんといっても医療器具がたくさんあるし全てまだ説明できていないから、というのが第一の理由。
もう一つは正直、いつも侑李がいるとき涼介はベッドで布団をかけて寝ているし、車椅子に乗っている時も大抵膝掛けをかけているので侑李は多分わからないけれど、涼介の体には大きなあざがある。
このあざは僕たちの親によるものだった。
まだ両親がいた頃、涼介は家で暴力を振るわれていた。
普通の子と違う、なんて言いたくないけれど医療ケアが必要な涼介は親の大きな負担となり親は育児ノイローゼになってしまった。
口が利けない涼介は幾度なく暴力を親から受けても抵抗できず体にはいくつもの大きなあざが残った。
そんな虐待を目の当たりにしたのは不幸中の幸いではあるがなぜか僕が家にいる時だった。その理由はわからないけれど…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 219人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りせ - お気に入りのお話です！続きが気になります… (2020年7月5日 17時) (
レス) id: 34756f7837 (このIDを非表示/違反報告)
にぃな - とても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2020年4月25日 3時) (レス) id: 0e464bd2c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんず | 作成日時：2020年4月4日 23時
