8人でひとつ seven

・ ページ8

それからの日々はとにかく足に負担を掛けないように心がけるばかりだった


マネージャーとの約束、ということもあるのだが


それよりもプロとして


ステージに車椅子、ギブスをしたままで現れるわけにはいかないのだ


たまーに少しでも無茶しようものなら


直「おい！」

臣「ダメ」

健「アホか」

「もうー！そんなん言うてたらなんもできんー！

岩ボーイ！！」


ある日


いつもみたいに止められそうになったAは


過保護すぎない岩ちゃんを呼んだ


岩「みんな甘やかしすぎ。

そんなんじゃ、ツアー始まった時にステージで突っ立ったまんまの子がいる！

ってなる」

「そやそや！」

岩「すると、

ファンにAちゃんじゃね？

ってなる」

「そうやそうやー！」

岩「すると

え、Aちゃんもしかしてリハ中なんもしなかったの？

ってなって」

「うんうん」

岩「ファンがいなくなる」

「急に飛んだなおい」


そんな風にリハ中、メンバーとのやり取りがいつもよりも沢山あったが


己「Aがリハしなかったら、Aが悪く言われる。

みんな俺らがAのことを止めてるって知らないんだから」


そう直己が言った途端


E「それはダメだ！！」

隆「A、ちゃんとリハしないと！」

健「お前サボんなやー」

「しばくぞこら」






それからはAも出来るところはリハに積極的に参加し


ギブスも予定よりも早く取れ


リハビリにも専念し


ツアーに向けてみんなと一緒に頑張った

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す