8人でひとつ seven

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その頃、


己「A、ありがとう」

「そんなんこっちこそです！

直さんにはいっつも助けてもらってばっかやから、お礼！」


直己にチョコレートを渡すAの姿が、





トレーニングルームの隣の部屋にあった




己「みんなにもチョコレートもうあげた？」

「まだです」

己「早くあげなよ。みんなすっげー喜ぶよ、Aからバレンタイン貰った！って」

「まさかのこれ作るのに徹夜して寝坊して、今来たとこなんです(笑)

あ、それより、玲於見ました？」

己「玲於？いや、今日は見てないな」

「じゃあちょっと、探して来まーす！

今日事務所おるって言うてたんで！」

己「行ってらっしゃい。これ本当にありがとう」

「ふふふ、どういたしまして！」


扉の向こうに消える前に一瞬だけ振り返って、直己に微笑んだA


己「帰るかな」


直己がそう言って部屋を出ると、そこには


直「あ、直己じゃん」

己「あ、お疲れ様です」

臣「え、直己さん…それ持ってるやつって…」

己「さっきAに貰った」

直健隆臣E岩「「「ええー？！」」」

健「さっきって…いつっスか？」

己「もうほんの、1分前くらい」

岩「1分前って俺らトレーニングルームいたのに…」




1分前




直「いや、だからね、健ちゃん」

健「いや、直人さん、さすがに分かってますよ。

もうこれが俺らの、ウルトラソウル！！♪」

『あはははははは(笑』



なんてことをしている横をスタスタと歩いていくAに気付かなかったのだ



結局その日、メンバーがAを捕まえたのはもっと後


しかも


「はい、玲於！

これ、うちからのバレンタインやねんけど…

受け取ってくれる？」


なんて上目遣いで玲於に可愛い袋を渡している最中のAだった


玲「当たり前じゃん！

俺、Aからのしか貰わない！って決めてたんだ」

「…レオン好き！」


そう言って玲於に抱きつくA


直「へいへいへーい」

健「ちょっと離れよかー」

岩「玲於、ちょっとあっち行こっかー」

「こらお前ら玲於脅すんやったらこれあげへんで！」


そう言ってみんなの目の前にチョコの袋をちらつかせる


臣「ごめんなさいA様」

健「チョコくださいA様」

直「お返し倍返しであげますからA様」

「うむ、よろしい」








直健隆臣E岩「「「「てか俺らの玲於に比べたらしょぼ！」」」」

「当たり前やん。本命は玲於やねんから」

直健隆臣E岩「「「「おい」」」」

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