ゾルディック双子姉妹の日常【hxh】 (ページ2)

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オチャカイｘニハｘコナイページ2

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「はぁ！？いえd...「しぃぃっっ！！！！！」

キルは動揺して大声を上げた私の口を、慌ててドーナツでふさぐ。

「ねーちゃん声でけーんだよ！」
「ほへんへ...」

はちみつ味のドーナツをほおばりながら両手を合わせ、”ごめんね”のジェスチャーをした。

「ったく、こんなとこどーせ誰も来ないし、別にいーけどさ...」

顔を真っ赤でかわいい！...なんて場合ではない。キルが家出をしたい？ならば...

「いや、油断禁物。敵はどこに潜んでいるか分からない。私たち以外にもう一人来るのは...」
「えっ.........」
「キル！姉さま！」

私たちに駆け寄ってきたもう一つの人影...それは私の双子の妹のクルミだ。クルミは気配を消すのが上手い。

「...おぉ、クル姉！」

キルアは頭のキレる子だ。すぐに冷静さを取り戻し、笑顔でクルミを迎えた。

「おいおっせーぞ！クル姉も早くドーナツ食べよーぜ！つーか聞いてくれ、さっきミル姉が......」

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「「「ははは！！」」」

こうして私たち３人は、月末のお茶会を何事もなく終えた。いつものようにお菓子を持ち寄り、異国から取り寄せた紅茶と一緒に談話を楽しんだ。それは、ゾルディックの名を背負う子供たちにとってつかの間の休息であった。

私は、ピクニックを純粋に楽しむ一方で、クルミを警戒していた。先ほど会話は、どこまで聞かれていたのだろうか。クルミは耳も良いし、勘も鋭いから、もうとっくに気づかれているのでは...

「さ、みんなで屋敷へ戻りましょう！」

クルミが元気よく立ち上がった。

「いや、あの...」
「なあに？もしかして戻れない理由でもあるの笑」

何か言いたげなキルに、すかさず探りを入れてくるクルミ。愛らしい笑顔が、かえって恐ろしく見えてしまう。私たちが何かを隠していること自体には勘づいているようだ。

「えと...」
「うん、あるよ！クルミには言えないこと。もうちょっと待ってて！」

私には考えがあった。
来月は私とクルミの誕生日。二人でサプライズを用意していることにすればいいではないか。後でキルがクルミに私へのサプライズも提案してくれれば完璧だ。何も怪しいことはないし、むしろ私たちが二人きりになれるよう、気遣ってくれるかもしれない。

「...ふーん、そっか！じゃ、私は先に戻るね！」

そう言ってクルミが坂を下っていくのを確認してから、話を始めた。

「実は私も、家出をしようと思ったこことがあって...」
「ねーちゃんが！？」
「しー...」
「...わりぃ。」