最強呪術師に恋されました

赤く、赫く ページ42

白い髪に毛先は桜に染まっている

眼は金色

まるで妖



彼女はもう止まれない





(身体が痛い
軋む音がする
血が逆流して
今にも身体がバラバラになりそう)



でもコイツらを無にするまでは
私はきっと止まらない






その時


ドン！！！



「！？！？」


『？』


濃い呪いの気配


今までの10倍、100倍以上に



「特級呪霊！？
何故屋敷内に！！」


【みぃつけた
おいしそうな
レイ力の女】


『……狙いは私か
悪いけど今忙しいの
他当たってくれない？』



【無、むーりぃ!!】


目をかっと見開き
手が伸びる

その手から逃れるように
飛び廻る


『おっそ』
ボソッ


バキッ

足蹴りをかまし
呪霊を踏み付ける


『邪魔するなら
アンタから消すね』


特級クラスの呪霊を
難なく祓い終わると


ここにいたものは外に避難しており
父親はと言うと
目を血走らせこちらを睨んでいる



「お前のせいだ！
全部全部お前がいたから！
お前が俺に従ってさえいたらっ」

チャキッ

胸に隠してあった
銃を構える



『!!』


「A!!」








悟ーーー？






ダン！！





視界が真っ赤に染った

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