無事に救出か!?byくるみかん ページ30
出川side
2時間も警察官と話し合った結果、向こうの勘違いということで釈放された。まぁ、なにわともあれよかったぁ。
俺は急いでトランクを下げて青木さんの元に向かうべくスマホで連絡を取り合った。
青木side
出川さんからお金の入ったトランクを受け取り、Aさんと指定先の公園に行くと美田園という男が現れた。
青木「娘を本当に返してくれるんでしょうね?」
美田園「勿論だ!さぁ、金を渡してもらおう。」
青木「その前に娘を返してください。お金ならちゃんとトランクに入れてきましたから。」
美田園「それはできん!お金を渡すのが先だ。」
青木「でもそれだと私がお金渡して逃げていく気ですよね?心配なので先に娘を渡してください。」
A「愛花ちゃんはどこにいるんですか?」
美田園「金の方が先だ!」
青木「娘を返してもらうのが先です。」
美田園「ならいい、ちょっと待ってろ!」
私は諦めてすんなり返してもらえると思ったのに・・・。
美田園「金を返すのが先だ!でないと娘の命はないぞ!」
青木「えっ?」
そこには美田園に連れてこられた娘が首にナイフを突きつけられていた。唇が震えていて身動きができない娘に駆け寄りたかった。
青木「愛花〜体もボロボロじゃないの?」
A「こうなったら先にお金を渡しましょう!でないと最悪な事態に・・・。」
青木「わかったわ。お金どうぞ!」
美田園「よし、ちゃんと入ってるな。娘を解放してやろう!でもその娘が本心を語るのかな?あはははっ。」
美田園は笑って去っていった。
青木「よかったぁ!心配したのよぉ!!!」
私は直ぐに駆け寄って娘を抱きしめた。
とにかく無事でよかったわ。娘はこくりと頷くとどさっと地面に倒れ込んだ。
青木「やだっ、大丈夫?熱があるじゃない。私は病院に娘を連れて行くからAさんは旅館の人達に連絡してあげて。」
A「わかりました。行ってきます!」
私はAさんと別れてタクシーを拾って娘を病院に連れて行くことにした。無事に元気になって欲しいわ。
お願いっ!!!
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作者名:くるみかん | 作者ホームページ:http://fbeba8bbe8
作成日時:2020年7月29日 19時