無事に解決かと思いきや?byくるみ ページ26
出川side
俺は翌日、銀行に行ってお金を下ろすことになった。
俺がお金下ろしても大金って言っても10万だぞ!?
それを遥かに超えてるなんて・・・。
一気に下ろさずに10万ずつ下ろすことにした。
ウィーン、ピンポンッと機械と睨めっこすること数時間。
出川「よし、青木さんの分だけとりあえず下ろせばいいか。」
俺がキャリーケースにお金を詰め込んで銀行を後にしようと自動ドアから出た時だった。
警察「そこを動くな!」
出川「えっ、はい?」
警察「やっと捕まえたか。この銀行詐欺師め!」
出川「いや、俺は宝くじのー。」
警察「言い訳はご無用!さっさと警察署に行きなさい!」
出川「違うんですって。困ってる人のためにお金を下ろしてただけで。」
警察「人の金を下ろして何が楽しいんだ?」
出川「だから、違うって言ってるだろ?なんなら俺の通帳見てもいいんだぜ。あっ、ちょっと!」
俺の話もろくに聞かない警察官は俺の腕を無理矢理引っ張ってパトカーに乗せた。
出川「やばいよ、やばいよ!青木さんに連絡しなきゃ。」
警察「青木さんだと?そいつかグルなのか。どうやら共犯のようです!」
運転席の警察官が助手席の警察官に言っているのがばっちり聞こえた。
出川「俺の話も聞いてくださいよってか聞いてます?」
てかこの人達本物の警察官なんだよな?まさか大人の俺ごときが誘拐されたとか笑えないぞ!
出川「実は俺の職場の女性シェフの娘さんが誘拐されてしまいましてー。」
警察「誘拐犯だったとは!?君は詐欺師ではなく誘拐犯だったのか?」
出川「だから違うって言ってるだろ?最後までちゃんと俺の話聞いてくださいよ。どうしたらわかってくれるんですか?」
警察「その娘さんはどこにいるんですか?」
出川「知らないですよ。俺が誘拐したんじゃないですし。頼むからいい加減にしてもらってもいいですか?下ろしてくださいよ。大事な用事があるんです!」
警察「だったら大事な用事の前に警察署に行って詳しく話を聞こうではないですか。」
出川「詳しい話なら車内でもしますから、ああ!時間ないのにぃ。ほら、俺の通帳見ればわかるでしょ!」
俺が助手席の警察官に通帳を渡すも後にしてくれますかと言われる始末。
おいおい、警察署に着いちまったじゃねーかよ。
てかいつのまにか俺、手錠されてるし。
最悪だぁああ!早く青木さんのとこにお金渡さないといけないのに。どうか間に合ってくれー!
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作者名:くるみかん | 作者ホームページ:http://fbeba8bbe8
作成日時:2020年7月29日 19時