コンサート最高だったぜby宮下 ページ11
今日はAちゃんのコンサートの日。一人で変装して会場に着くと人集りができていた。
そりゃそうだよな。人気だもんな。
会場の中に入りグッズを購入するとコンサートの指定された席に着いた。
しばらくしてAちゃんが出てきた。
A「みんなぁーこんばんは!今日は楽しんでいきましょー!それでは最初の曲です。Candy girl聴いてください。」
歌が始まると大盛り上がりですごい熱気に包まれていた。
A「一曲目を聴いてくれてありがとう。それではあの方を紹介しましょう。DJキラリ様です。私のプロデュース兼DJをプレイしてくれています。それでは次の曲に行きたいと思います。コレクションです。」
コンサートはあっという間に終わった。新曲のAround the worldも聴けたし大満足の結果となった。
コンサート楽しかったな〜と報告しなきゃ。
いや待てよ、今帰るのは危険か?
人混みに紛れば問題ないかもしれないが週刊誌に撮られたらお仕舞いだ。
なぜなら週刊誌に撮られる=ワイドニュースで取り上げられる=母親がテレビや雑誌で知ることになる
そしたら俺のとこに連絡が来て・・・これはやばいぞ!裏口とかねぇのかな?いや、裏口から出ると逆に怪しまれるのか?
とりあえず人混みに紛ながら腰を低くして歩きなんとか脱出に成功したのはいいものの、その後は皆んなバラバラに散らばってしまい俺はまた一人となってしまった。
しまったー!くそっー!俺は一目散に逃げるように会場を後にするしかなかった。
なぜここまでしなきゃいけないのか?皆んなはお分かりだろうか?
それはうちの母親が特殊だからである。元キャバ嬢の母親は俺のことを溺愛しており、常日頃から可愛がられてきた。それは母親としてではなくまるで恋人のように・・・。
母兼史鷹ちゃんに彼女なんてできるわけないじゃなーい。だってこんなにかわいい私がいるんだものーきゃはっ!!
なんて前にも言っていた。
それに俺が歴代に付き合ってきた彼女も俺の母親との関係に悩みあえなく玉砕していったのだ。そして俺と別れる羽目になった。
その時、彼女達が口にしていた一言がある。
それはー?
"貴方のお母さんとはもう上手くやっていけない。だから別れよう"だった。
俺との関係ではなく俺と彼女が合わなかった訳でもなく母親が理由なんて・・・笑うなら笑ってくれよ。
ああ〜アホらしい。こんな理由で俺はコソコソと付き合わなければならないのだ。
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作者名:アレグレット・マホーンズ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kurumikan29/
作成日時:2020年4月3日 23時