披露宴始まったよ ページ20
こうして準備もあっという間に終わり披露宴が始まった。
友近「それでは新郎、新婦の入場です。皆さま拍手でお迎えください。」
私は今、ホールスタッフとなっているので石橋さんからウェイトレスの衣装を借りて着ている。
ウェイトレスの衣装着たことないから新鮮だな。
うわぁ、花嫁さん綺麗！！花婿さんもかっこいい。
それから着々と披露宴が進んでいった。
まずはケーキカットだよね。私と都築シェフと馬場シェフで作ったウェディングケーキが山本さんによりカートで運ばれてきた。
ケーキ入刀の際には人だかりが出来ていてみんなスマホを手に写真やら動画撮影で大忙し。
私はスタッフなので見守るだけ。
山本「いやぁ、Aシェフに来て頂いて大助かりですよ。ありがとうございます。」
A「いえ、こちらこそ貴重な体験をありがとうございます。披露宴、頑張りましょうね！」
山「そうですね。料理も美味しいって言ってもらえ？といいですけどね。」
披露宴が着々と進んでいく中、パーティー会場の扉が開いた。
バンッ！！
皆さまが何事かと後ろを振り向いた。
草薙「遅れてすみません。」
宮下「何やってんだよ！さっさと席つけよ。新郎、新婦に失礼だぞー！」
草薙「だってぇ、トイレ行ってて。」
こんな時にトイレとか披露宴始まる前に済ませておきなさいよっと私が呆れていたら私の隣にいる山本さんが教えてくれた。
山「あの2人って確か。色白で細い顔の人が今、若い女性達に大人気の料理研究家の宮下
A「そうなんですか？知らなかったな。もしかしたら新郎さんか新婦さんの知り合いかなぁ？」
そして肝心の歓談のプログラムへ！
皆さんが料理を褒めてくださって嬉しかったなと思っていたら耳を済ませたらこんな声が！？
宮下「あー、このパスタね。俺でも作れそうですね。」
ちょいまちぃ！？うちの秘伝のレシピで作ったスパゲティボロネーゼなのにぃ？
草薙「そうかなぁ？複雑な味するけど。」
宮「まぁ、真似したとか思われたら困るから自分からは同じの作りませんよ。周りから言われたら再現してみせますけどね。」
この料理研究家の人腹立つー！！うちの看板メニューにいちゃもんつけやがってぇ。なんなのよー？
披露宴は無事に感動と楽しさで幕を閉じたけどあの料理研究家の言葉が印象に残った。
by kurumikan
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作者名：アレグレット・マホーンズ／なるこ x他1人 | 作成日時：2019年9月29日 13時
