ズレ違い ページ48
石橋先生と別れて私が仕事に向かおうとした時に後藤君に呼び止められた。
後藤「あのさ、はっきり言って浮気だろ？」
A「そんなんじゃ・・・。」
後「うわーまさか僕が騙されるなんて。」
A「違うも・・・違います！そっちこそなんなのよ。私がそんなことする訳ないもん。」
後「じゃあ石橋先生のあの発言は何？」
A「だからそのー。」
後「僕には言えないことなの？」
A「だからそれはー。でも元はと言えば後藤君が患者さんと楽しそうにしてるから！」
後「それは仕事のうちじゃん。脇屋敷さんだって小学生の女の子と楽しそうに病室で話してたじゃん。」
A「そうじゃなくて・・・。この間、小川さんに言われたの。後藤さんが好きになったから告白してもいいですよね？って。何だか私が邪魔者みたいでー。」
後「はぁ？何それ？ここがどこだかわかってるの？病院だよ？患者さん第一に考えなきゃなのに疑うの？もう、いい加減にしてくれよ。」
バシンッ！！！
えっ？
後藤君が私の頬を叩いてきた。後藤君に叩かれた頬が赤くなった。
私の目からは涙が溢れてきた。どさっと床に座り込んだ。
もうこの人に何を言ってもわかってくれない。それならそれでいいんだ。もう別れよう。
私は決心した。稲尾婦長や宮本医院長には申し訳ないけどこれ以上彼との関係は続けられないと思ったから。
A「勝手にすればいいよ。」
私は涙ながらにそう言って立ち上がるとふらつきながら仕事に向かうべく廊下を歩いて行った。
あれ？ここは？
気付いたら眼科医の石橋先生のいる診察室の前に来ていた。
紺野「あの、石橋先生に何かご用ですか？」
A「あっ、いえ。違います。間違えて来ちゃったみたいで失礼しまー。」
その後のことは覚えていない。
石橋「脇屋敷さん、聞こえますか？」
A「えっ？」
石「よかったぁ。急に診察室の前で倒れたからびっくりして駆けつけたんですけど大丈夫みたいですね。天野医師からで貧血だそうです。ナースステーションの方には連絡しておきましたから今日は帰っていいそうです。」
A「明日、婦長の所に行って謝らなきゃ。」
石「よかったら俺が帰り送っていきますよ。」
A「そんな大丈夫ですよ。一人で帰れますから！」
気付いたら石橋先生が目の前にいて内科の診察室のベッドに横たわっていた。
石「こんな遅くに一人なんて心配です！」
A「わかりました。ありがとうございます。」
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kurumikan212(プロフ) - 莎李槻さん» おおー！すみません。訂正しようと思ってたんですよ。ご指摘ありがとうございます。 (2019年6月23日 21時) (
レス) id: 13c5b75118 (このIDを非表示/違反報告)
莎李槻(プロフ) - あの……山田さんと洲崎さん反対ですよ……金髪が山田さんで黒髪が洲崎さんですよ (2019年6月23日 18時) (レス) id: 09881749e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アレグレット・マホーンズ | 作成日時：2019年6月9日 9時
