ズキズキと好きは違う ページ45
私はこの日の休憩が終わってナースステーションに戻ろうと廊下を歩いていた。
すると中庭で後藤君と患者さんを見た。
A「あっ・・・。」
なんだか楽しそうだな。
後藤君はベンチに座り、その横に患者さんが車椅子に座って楽しそうに談笑していた。
聞く耳を立ててみる。窓に耳を付けて聞いてみようと思った。
A「うーん、いまいち聞こえないなぁ。」
すると中庭に通じる入り口が開いて他の患者さんが入ってきた。
一瞬だけど後藤君達の話し声が聞こえた。
小川「私は好きなんですよ。」
後「あははっ、僕も好きですよ。」
何これ？
私は驚きのあまり口を手で押さえずにはいられなかった。
後「ん？脇屋敷さんっ！？あれほど言ったのに。」
後藤君が中庭のドアを開けてこっちにやって来た。
後「だから何なのー？これも仕事のうちなんだからね。」
A「仕事、仕事ってなんなのよ！！もういいわよ。」
私は悔しさのあまり涙で濡れた顔を見せないように足早に去って行った。
後「はぁーなんなのーって言いたいのはこっちなのに。」
お昼ご飯を済ませた後は、さほちゃんの病室を訪れて点滴を変えていた。
A「失礼しました。」
バタン！！
私が廊下を歩いているとどこからか声がした。
小「すみません。そこの看護師さん？」
A「えっとぉ。」
小「そこの通りかかった女性の看護師さんにちょっと用があって私の病室に来てもらえないですか？」
何だろう？と思い彼女の病室を訪れた。
A「失礼します。それで用件は何でしょうか？」
小「私の担当してくれてる後藤ナースいい人ね。」
A「はい。彼は私なんかより仕事ができますから。」
小「お願いがあるの。彼を私に譲ってくれないかしら？」
A「えっ、いやそんな。それだけはー。」
小「彼と話してると心が落ち着くし、気持ちが楽になるのよ。手術が終わって病気が治ったらもう後藤ナースとの関係は終わっちゃうでしょ？だからその前に告白しようと思うの。あなたなら応援してくれるわよね？」
A「むっ、無理です！応援なんて。それに私と後藤君は？」
はっ、そうだ。後藤君と私の仲は稲尾婦長と宮本医院長しか知らない秘密の関係なのに簡単にバラしちゃっていいの？
でもこのままだとー。
小「ふーん。それは残念ね。わかった、あなたって後藤君のこと好きなんでしょ？」
A「どうしてそれを？」
小「でも絶対に負けないし私が彼を奪ってあげるわ。」
そんな！？
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kurumikan212(プロフ) - 莎李槻さん» おおー！すみません。訂正しようと思ってたんですよ。ご指摘ありがとうございます。 (2019年6月23日 21時) (
レス) id: 13c5b75118 (このIDを非表示/違反報告)
莎李槻(プロフ) - あの……山田さんと洲崎さん反対ですよ……金髪が山田さんで黒髪が洲崎さんですよ (2019年6月23日 18時) (レス) id: 09881749e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アレグレット・マホーンズ | 作成日時：2019年6月9日 9時
