心が痛い ページ43
翌日、ナースステーションに行くと後藤君が日誌を読みながら真剣な顔をしていた。
A「お疲れ様でしす。」
後藤「えっ？でしす？はははっ何それ？」
A「あっ、ごめん。」
稲田「脇屋敷さんお疲れ様ー。」
A「稲田先輩お疲れ様です。」
するとナースコールが鳴った。
後藤「あっ、誰からだろう？小川さん！？僕ちょっと行ってきます。」
A「ちょっと後藤君！？」
そうだよね、たかがナースコールだもんね。そう思うけど最近の私は後藤君のことを気にしすぎていて心がズキズキ痛い。
稲田「脇屋敷さんどうかしたの？」
A「いえ、何でもないです。」
私もナースステーションを離れてさほちゃんの病室に向かった。
コンコン。
A「失礼します。」
ガラー。
A「さほちゃんおはよう！」
さほちゃん「な〜んだ。お姉さんか。」
何だとは何よ！という心の声は抑えて笑顔を作る。
A「絵が上手なんだね。それは蝶々さんかな？」
さほちゃん「リボンだけど？そんなのもわからないの？」
わからなくて悪かったわね！！
A「ごめん、間違えたね。点滴変えておくね。」
さほちゃん「嫌になっちゃうなぁ。しゅじっつするんでしょ？」
A「手術ね。でも麻酔をすれば痛くないから。優秀な先生達が診てくれるからね。」
さほちゃん「ふーん。」
A「終わりっと。また様子を見に行くし、頼みたいことがあったらナースコール押してね。」
さほちゃん「うん、わかった。」
A「失礼しました。」
病室を出て廊下を歩いていると後藤君に会った。
後藤「脇屋敷さんの患者さんどう？」
A「相変わらずって感じ。後藤君の所は？」
後藤「今から整形外科の菊田先生の所に行って外出許可もらおうと思ってね。といっても中庭だけなんだけどさ。ほら、うちの病院って中庭あるじゃん。」
A「そっか。気分転換もたまにはいいよね。」
そんなたわいない話をしてそれぞれ別の仕事に戻った。
お昼は稲田先輩と誠子先輩と食堂で食べた。
稲田「豚肉の生姜焼きうまいね！」
誠子「さすがやわ。関さん天才！！レシピ聞こうかな？」
A「美味しいですよね。」
そう話しながらも頭に浮かぶのは後藤君のことばかり。最近は気が引けてしまいデートにも行っていません。
私達の関係どうなっちゃうんだろう？
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kurumikan212(プロフ) - 莎李槻さん» おおー！すみません。訂正しようと思ってたんですよ。ご指摘ありがとうございます。 (2019年6月23日 21時) (
レス) id: 13c5b75118 (このIDを非表示/違反報告)
莎李槻(プロフ) - あの……山田さんと洲崎さん反対ですよ……金髪が山田さんで黒髪が洲崎さんですよ (2019年6月23日 18時) (レス) id: 09881749e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アレグレット・マホーンズ | 作成日時：2019年6月9日 9時
