女芸人の日常3 (ページ14)

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本気で助けて欲しいー、誰か？ページ14

今、私のアパートの部屋で新道先輩が私の膝で横になっている。

怖い、怖い。さすがに先輩でも限度がありすぎる。

私はトイレに行くフリをしてスマホを手に取るとトイレの中に駆け込んだ。

思わず、都築に電話した。
Aもしもし?都築ー?私、比嘉だけど。
都築がいつも比嘉りんって呼んでるから比嘉と伝えた。
都築よぉー、比嘉りん電話とかどうした?
Aお願い!私の家に行ける?助けて欲しいの。
都築それマジで言ってるの?はっ?まぁ、行ってもいいぜ。なんかあったのか?
A馬鹿よ貴方はの新道先輩がうちに来てて帰ってくれないんだよね。もう、不気味過ぎて帰って欲しいのにー。
都築何で新道先輩が比嘉りんの家にいるの?
AキングオブコントのDVD見ようって誘われて、てっきりアドバイスくれるのかと思ったのに、私にベタベタしてきて気持ち悪すぎる!私なんか女子で舐められちゃってるから無理かもー。折角サバゲーやってても今は無理ー。お願いだから早く来てー。
都築わかった。今そっちに行く。
A本当にありがとう。それじゃあね。
私は都築と電話を切り、部屋に戻った。

新道「トイレ長かったね。俺すごく待っちゃったな。ほら、ここ座って。」
A「いえ、私は立ってます。」
新道「それじゃあDVDよく見えないでしょ？」
新道先輩が立ち上がって私の手を引っ張ってきた。
先輩に抵抗できないのが悔しい。

新道先輩って私に好意があるとか？だとしたらもっと気持ち悪すぎる。

お願い、都築早く来てー！
先輩が私の髪の毛を掴んでくるくる回してきた。
新道「へぇー、Aちゃんって髪の毛縛らないんだね。」

私はじっと耐えてるしかなかった。

その時だ。
ピンポーン！
おし、都築来たぁー！
ドアを開けたら都築が汗だくで立っていた。急いで来たのかと思うと申し訳なかった。

都築「おいっ、俺の同期に何やってるんですか？」
新道「あれ？君は四千頭身の？」
都築「いくら先輩でもAに何かしたら俺が許さないですよ。帰ってください。迷惑してるんで。」
新道「ちぇっ、お邪魔しました。」
先輩はDVDを片付けて帰って行った。

都築「大丈夫？」
A「今、私の名前ー。」
初めて私の名前を呼んだ都築はちょっと照れくさそうだった。

助けてくれてありがとう！