女芸人の日常2 (ページ7)

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7.アレックスに乾杯ページ7

石橋:キングズリー家では毎年、アレックスの農業の成功を称えてパーティーが行われる。そしてパーティーが終わった夜だった。

A「ふぅー子供達は寝たかい？」
れなてぃ「やっとね。セシリアがべそかいてたけどやっと寝てくれたわ。」
A「アンドリュー君はいい子じゃないか。養子にしてよかったな。」
れ「そうね。子供達も寝たことだし、もう一度看破仕直しましょうか？」
A「この流れだと看破じゃなくて乾杯の間違いだろう？意味が違ってくるからやめろよ。」
れ「ごめんなさいね。ではー、アレックスの成功を称えてー。」
A&れ「かんぱーい！」
ごくっ！
A「ぷはー！やっぱり努力したあとの酒は美味いね！」
れ「そうやろう？この一年農業凄く頑張ってたものね。大したもんやわ。それで来年はどんな野菜を作るつもりなん？」
A「そうだなぁ。赤くて丸くてー。」
れ「わかった！ビーツね。」
A「違うな。そんな聞きなれない名前のじゃなくてもっと有名なのあるだろう？」
れ「えっとーラディッシュかしら？」
A「それも違う！確かにラディッシュも有名だけどトマトね！」
れ「ああ、あのナス科の一年生植物で南アメリカ原産の初夏には黄色い花が咲いて実は熟すと赤くなるんよね。」
A「そんなに詳しく言わなくていいから。」
れ「別名赤なすとも言うそうよ。」
A「だからそんなに詳しく言わなくていいって言ってるだろう？」
れ「あらやだっ！そんなにカリカリしてると体に毒よ。」
A「ジャスミンが怒らせたんだろう？」
れ「ねぇ、この頃動悸がドキドキしてない？」
A「してないけど。」
れ「ちょっと息切れしてない？」
A「してないけど。この通り元気だろう？」
れ「満員電車でフラフラしたことは？」
A「ないって言ってるだろ！」
れ「そんな時にははいっ、救心！」
A「それ言いたかっただけだろう？」
れ「てへっ、バレちゃった。」
A「子供じゃないんだからその舌出しポーズやめろよ！」
れ「今年は男爵いも作ってくれるのよね？」
A「何で男爵いもなの？普通のジャガイモでいいだろう？」
れ「ジャガイモはナス科ナス属の多年草の植物ー。」
A「だから詳しく言わなくていいんだって。いい加減にしろよ！」