女芸人の日常2 (ページ4)

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4.泣いた赤子が笑ったページ4

石橋:ある日、セーラとフェリシアが町を歩いてると赤ちゃんを拾った。

れなてぃ「あっ、赤ちゃんだ。」
A「本当だわ。こんな所に捨てるなんてかわいそうね。セーラの所でもらってあげたらいいじゃないの？」
れ「そうや。メルカリに出したら売れそうやん。」
A「赤ちゃんは商品か！違うでしょう？ベティーおばさんやオリーブおばさんに言って育ててもらうのよ。」
れ「うちは無理よ。フェリシアの所やったら家族多いし、それにフェリシアには兄弟もいるから面倒見いいやろう？フェリシアのとこにしなさんな。」
A「うちは家族多いからダメなの。ああ、こんな草の茂みに置いてけぼりにされて・・・。どうしましょう？」
れ「えっとお値段はー！」
A「メルカリで売らないでくれる？この子人間なんですけど？そんなことしたら人身売買になっちゃうでしょう？」
れ「108円かな？」
A「随分安いのね。それにセリアじゃないんどけど？どうしようー。」
れ「確かアビイゲルさんの家って夫婦二人やったよね？」
A「そうね。奥さんは不妊治療してるって聞いたことあるわ。それいい考えね！アビイゲルさんに育ててもらいましょう！」
れ「早速アビイゲルさんの家に行きましょうって言いたいけどここどこやん？」
A「随分遠くまで来ちゃったわね。もしかして迷子？」
れ「それだけはやめて！お願いだから三枚おろしにしないでぇ。」
A「誰もそんなこと言ってないわよ。来た道を辿らなくっちゃ。でもその道を探さないといけないわね。」
れ「でも、どないする？このまま焼け野原になっちゃったら。」
A「例えがおかしいから！凍えて絶えちゃったらでしょう？誰かが放火でもしない限り焼けないから大丈夫よ。暗くならないうちに帰りましょう。えっとどこから来たのかしら？」

石橋:その時赤ちゃんが泣き出してしまいセーラはパニックになった。

おぎゃあああっ！
れ「ひぃぃーウチこういうのはダメなんよ。」
A「そんなんじゃいいお母さんになれないわよ。」
れ「だってじんましん出るんやもん。」
A「赤ちゃんアレルギーなんて聞いたことないんだけど？どうかしてるんじゃないの？」
れ「お願いやから泣かないでー。」
A「泣くのが赤ちゃんの仕事だから。はぁー、どうしよう？んっ？小枝だわ。さっき来た時にあった。」
れ「帰り道はこっちのようね。行きましょう。」
A「もうすぐアビイゲルさんの所に行けるからね。」