女芸人の日常2 (ページ1)

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1.セーラーとフェリシア（単独ライブ、コント）ページ1

石橋:フロランタン島にやって来たセーラーはいとこのフェリシアと出会った。
れなてぃ「ここがフロランタン島の町かぁ。えらく小さい町やんな。あれ？あの子はもしや？」
A「はぁーフェネックスたらっ。うわっ、ちょっ。誰？」
れ「セーラーだよ。覚えてないの？いとこのフェリシアでしょ？」
A「まぁー随分と変わったわね。プロシュートじゃないの？」
れ「いやー太っちゃいました。あははっ。」
A「笑い事じゃないんですけど。ふんっ、でも私の勝ちのようね。このドレス見てごらんなさいよ。」
れ「このトレース？」
A「このドレス！どんな聞き間違えしてるのよ。あんたみたいなボンレスハムにはこんなドレス着れないでしょう？」
れ「えっ？」
れなてぃが周りを見回す。
A「ちょっと2人しかいないんだからあんたのことに決まってるでしょ？太ってるって自覚してるんならもう少し責任持ちなよ。クックッ！明日学校で会えるの楽しみね。恥をかくのはあんたセーラーだからね。」
私は腕を組んで笑った。

れ「さっきから何なんや！このトンチンカンでおたんこなす！」
A「いや、ツッコミがデタラメだからさ。突っ込むんだったらちゃんとやってよ。それで何で今になってこの島に来たの？」
れ「お父さんが横領容疑で逮捕されたのね。でも私はそんなことないって信じてるんや。きっと誰かのでまかせやし、無実だと思うから。誰かに罪を着せられたのかも。ここはお母さんが昔暮らしてた島なんだって。だからここで暮らしなさいってお父さんに言われたんや。」
A「そう。それでお母さんは元気？私が3歳くらいの頃しか会ってないけど。」
れ「お母さんは病気で亡くなったの。でもベティーおばさんとオリーブおばさんがいるから大丈夫よ。」
A「悲しいことがあったっていうのに良くそんなに元気に語れるわね！まぁ、私も言い過ぎたようね。ごめんなさい、これからは仲良くしていきましょう。」
れ「わーい、これからフロランタン島の生活が始まるのね。楽しみやんな。」
A「ちょっと人の話を聞きなさいよー！」
れ「聞いてたわよ。友達になりたいんやろう？」
A「うん、間違ってはないんだけどなぁ。ってちょっと待ってよ。」
石橋:これからセーラーの島での生活が始まる。今はワクワクとドキドキでいっぱいだった。