女芸人の日常【ワタナベ芸人】 (ページ43)

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単独ライブに向けての準備2 ページ43

翌日はれなてぃと一緒に単独ライブに向けて映像を撮りに行った。

2人で話し合って東京に近い大島と利島の二つの島での撮影を行った。

まずは、利島でプロローグの撮影を行った。
利島は小さな村があるためここを選んだ。

れなてぃが金髪のかつらをかぶりカチューシャをつけてトランクを下げて走ってくる所から撮影はスタートした。
れなてぃ「やっと着いたわ。ここがフロランタン島なのね。ずっと来てみたかったの。ママが暮らしてた島なんですもん。」
私はベティーおばさんの格好をした。
A「あら、こんなに太った子見たことないわ。父子家庭のくせにずいぶんと幸せ太りね。」
れ「幸せってそんなぁ。そう見えます？」
A「そりゃそうでしょ。まぁ、いいわ。あんたの父親から一緒に暮らすように言われてるんでね。ついてきな！」
れ「ありがとう。私はセーラーよ。パパから聞いているわ。ベティーおばさんでしょう？」
A「そうよ。早くついてきな！」
れ「これからワクワクの生活が始まるんだわ！」

そして大自然の大島を選んだのはフェリシアとバス君のウェディングにぴったりだったから。

場所を移動して伊豆大島でエピローグの撮影を行った。カメラマンさんの技術で私とれなてぃが扮するキャラを沢山合成させてお客さんに見立てた。

茶髪のカーリーヘアーのかつらを被った私は男装した太っちょれなてぃと腕を組んで歩いた。

ガーデンウェディング風の撮影を行った。

さて神父は誰がやったでしょう？それはれなてぃです！れなてぃの方が神父っぽかったから。

A「やっと一緒になれるわね。バス！」
れ「うん、フェリシア。愛してるよ。」

指輪の交換を行い、誓いのキスは見ている人に錯覚に見えるようにキスするふりをした。
本当は頬をかすめただけです。

撮影は無事に終了した。撮影が終わった後れなてぃと思わず抱き合おうとしたが・・・。

A「れなてぃ、手が届かない。」
れ「そうやで。ウチ太ってるもん。」
A「あっ、そっか。」
これには思わず2人で笑ってしまった。

A&れ「あははっ。」

そして単独ライブの告知のためのポスター撮影もここで行われた。

アボンリーへの道を忠実に再現したかったため、セーラーちゃんのカットとベティーおばさん、オリーブおばさんのカットバージョンとセーラーちゃん、フェリシアちゃん、フェネックス君のカットバージョンの撮影を行った。

凄く楽しい撮影は1日がかりだったけど無事に終わって良かったな。