女芸人の日常【ワタナベ芸人】 (ページ4)

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れなてぃとの出会い1 ページ4

養成所に入った初日に生徒達の自己紹介があった。
その中でもひときわ目立つ女の子がいた。

れなてぃ「初めまして。れなてぃです。あっ、れなてぃって言うのはアリエッテイに憧れてるからなのね。ってありえないってぃー！」

みんな「あはは。」
れなてぃ「大阪から上京しました。趣味は食べ歩きと、面白い検定取得です。よろしくね！」

私も自己紹介をした。趣味がアレなんだけど正直に話すことにした。
A「沖縄から来ました、比嘉Aです。芸人を目指すきっかけとなったのはドリームマッチで見たネプチューンの堀内健さんに憧れたからです。趣味はサバイバルゲームとperfumeのダンスの完コピです。特技は大食いです！絶対に面白い芸人になりたいので一年間よろしくお願いします。」

みんね「おお！」
みんなからは拍手喝采だった。

私は自己紹介が終わった後にすぐにれなてぃの元に走った。

A「ねぇ、私達でコンビ組まない？私はさっき自己紹介したけど比嘉A。」
れなてぃ「いいよ。沖縄から来たなんて凄いやんな。大したもんやわ。それにこんなに細身なのに大食いとかやるやんかー。ウチも食べるの好きやで。よろしくな。」
A「あのさ、何でれなてぃなの？本名はれなって名前なの？本名で活動すればいいじゃん。」
れ「わかってないなぁ。本名非公開にして謎キャラでいくんやって。それがウチお笑いのことほんまに興味なかってんけど働きたくないし、面白いことはしたいって思ったら芸人が1番ええと思ってな。この養成所入ったんよ。ほんじゃ早速今日からコンビ名決めましょうか？」
A「いいよ。れなてぃって呼んでいいかな？」
れ「いいよ。じゃあウチはAちゃんって呼ぶね。それにしても面白い芸人になるなんて目標とする人がいるわで凄いやんなー。ほんまに感心やわ。」
A「そんなことないよ。」
れ「よかったら今日の養成所終わりにうちのアパート来ない？美味しいお菓子用意してるんやから。養成所終わったら一緒に行こうや。案内したるわ。」
A「ありがとう。そうするね。」

★★★

養成所が終わるとれなてぃと歩いてアパートに向かった。
れ「上がって。」
A「お邪魔します。」
そこにれなてぃが見慣れないお菓子を運んで来たのだ。
A「これ何？」
れ「これはフロランタンっていう洋菓子なんよ。うちの実家が洋菓子店でさぁ。洋菓子ばっか食べてたらこんなに太っちゃいました。」
れなてぃは笑って言った。