東京に上京してから ページ3
鹿児島の高校を卒業して東京に上京してからはバイトを掛け持ちしながら養成所に通った。両親からや上の兄と姉達からお金をもらったのが申し訳なかったからだ。兄は父の漁師を継いで、上の姉は沖縄民謡ガールズグループのサンサナーで活躍している。いわるゆアマチュア歌手ってとこかな？下の姉は花屋で働いている。
「お金は返さなくていいから。」
両親からも兄や姉達からもこう言われたけど、やっぱり申し訳なかった。
スクールのお金は家族のから賄わせてもらい、少しの私のバイト代も入れた。
そんな私がワタナベコメディスクールに入るきっかけとなったのはー。
電車に揺られながらつり革に掴まる。
そこにふとある広告が目に入った。
電車内の天井に広告がぶら下がっておりこう書かれていた。
"ワタナベコメディスクールの生徒募集中！"
そうだ！これだ！私が芸人を目指すきっかけとなったのがドリームマッチで見た堀内健さんの自由奔放なネタだったのを思い出した。
彼と同じ事務所に入りたい。まずは養成所に通おう！と決意して駅を出るとワタナベコメディスクールに応募すべく養成所へ向かった。
私は芸人になるにあたり大切な座右の銘がある。
それはいつかのテレビで堀内健さんの言った言葉だ。
がんばりマスカッツ！
すごく短い言葉だ。多分ぶどうのマスカットと頑張りますをかけた言葉だと思う。この言葉を聞くとすごく元気になれる魔法の言葉だと思った。
ワタナベコメディスクールで一年学んだら絶対ワタナベエンターテインメントに入って堀内さんに感謝の気持ちを伝えたいと思った。そして事務所に沢山貢献していきたいと思った。
ワタナベエンターテインメントには他にもバービーさんやイモトアヤコさんをはじめとする女芸人さんやアンガールズさん、ビビる大木さんやふかわりょうさん、天才てれびくんの司会でお馴染みだったTIMさんやロッチさんなんかがいる。
最近では超新塾のアイクさんや厚切りジェイソンさんといった外国人の芸人さんもいて実に個性豊かだと思う。
でも堀内さんみたいな自由奔放な芸人さんはワタナベでいない気がする。
ある意味イモトアヤコさんは自由だけど。
だから堀内さんを超える面白い女芸人になるんだ！と養成所で学んだ一年間で決心した。
そして養成所時代に相方も見つかるんだけどそれはこの後話します！この養成所で相方と運命の出会いを果たすことになるのである。
果たして無事にコンビは誕生するのか？
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作者名：アレグレット・マホーンズ | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年12月3日 6時
