立花家、テレビデビュー ページ1
随分前に出場した子供の童謡コンクールの様子がテレビに出ることとなった。
【テレビ】
スタッフ「それでは立花ファミリーのみなさんに歌っていただきます。"あおいそらにえをかこう"です。どうぞ!」
♫〜
前奏がなり、みんなで笑顔で腕を振り動かす。
そして・・・。
沙希「あおーいそーらにえをかこぉーおおきな、おおきなふね♫」
沙希の頷きで母とハモる。
母&沙希「あのふねにのってしゅっぱつだーぼくらのしまへ♫」
子供達「あしたはー♫」
母「エイヤー!!」
子供達「あしたはー♫」
母「エイヤー!!」
子供達「あしたはぼくらのせかいだー♫」
そして2番も3番も歌詞や振り付けを間違えることなく楽しく終了。
♫〜
スタッフ「立花ファミリーのみなさんでした。大きな拍手をお願いします。」
お客さん「パチパチパチパチ(拍手音)」
ーーーー。
母「すごーい!あたしテレビに出ちゃった。」
ユズ「まさか優勝するとわなー。」
A「これも青い空に絵を描こうのお陰だね。」
みかん「懐かしいね。そういや、出てたね。」
後日ー。
カランカラン(ドアが開く音)
店員「いらっしゎいませー。」
母「みんな、お待たせ!」
戸山「立花さんテレビで見たわよ。」
水島「すごかったわね。子供の童謡コンクール!優勝おめでとう。これささやかなプレゼントだけどどうぞ!」
母「あらー悪いわね。ありがとう。何かしら?開けていい?」
水島「どーぞ。」
ガサゴソー。
母「あら、いいハンドクリームじゃない?」
水島「私達、主婦には霜焼けやアカギレなんてしょっちゅうでしょ。だからハンドクリームにしたよ。シトラスのいい香りなんですって。そっちのはラベンダーの香りよ。」
戸山「水島さんと2人で選んだのよ。本当にすごかったわね。立花さんのエイヤーってやつ。」
母「あーあれはあの曲を聴いたらエイヤーのとこはあたしが歌うのがピッタリかなーって。曲は子供達と一緒に決めたのよ。なんだかんだで優勝できちゃったわ。」
水島「あたしなんか録画してもう一回見たわよ。」
戸山「あたしもよ。」
母「うん、ありがとう。でもテレビに出るなんてちょっと恥ずかしかったわ。」
そんなこんなで立花家のテレビデビューは幕を閉じたのであった。
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