じーちゃんの誕生日 ページ6
実は父方のじーちゃんは介護老人施設に入ってるのさ。ばーちゃんは2年前に星になっちまったがな。
この日はじーちゃんの誕生日!
ってことでじーちゃんのいる施設の職員さんには電話して許可を取って俺たちは向かった。
「じゃじゃーん。じーちゃんお誕生日おめでとうな。これBiSHのラストコンサートのDVDな。」
俺がDVDを差し出すとじーちゃんは泣きながら喜んでくれた。
「ありがとうのぉー。おや?リンリンさんではないですか?」
「Aさんのおじいさん。こんにちは。元リンリンです。お誕生日おめでとうございます。今日はせっかくなので2曲歌います。歌って欲しい歌ありますか?」
みさが聞くとじーちゃんは嬉しそうにリクエストしてくれた。
「beautifulさと星が瞬く夜にがいいのー。」
ということで、みさが2曲ダンス付きで披露してくれたよ。
俺としてはフルでみさの歌声が聴けて感無量だったけどな。
マスク越しにおもちゃのマイクを手にして歌うみさはまさしくアイドルそのものだった。
じーちゃんが一緒に写真を撮りたいというので撮ってあげて、リンリンとしてサインを書いた色紙もプレゼントして満足そうなじーちゃんに来てよかったなと思った。
施設で過ごした時間はあっという間に過ぎていき、俺たちは帰りの車の中で色々と話した。
「今日は付き合ってくれてありがとうな。じーちゃんも相当喜んでたし。」
「そうだね。まさか、おじいさんが一緒に手を添えてち◯ぽ言ってくれるとは思わなかったけどね。こちらこそ楽しかったしありがとう。」
そんじゃじーちゃんまたな!
さてさて、明日は結婚式の打ち合わせでっせ。招待客も決まったしリストを提出しないとな。
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←いつもの日々
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kurumikan212 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kurumikan29/
作成日時:2024年1月9日 14時