検索窓
今日:5 hit、昨日:37 hit、合計:534 hit

HONESTLY4 ページ38

MISATO side

私はAの家を出て走ってからは思い出せない。気がついたら家に着いていてめっちゃ泣いた。

こんなに涙したのは久しぶりすぎてBiSHのライブ以来?


こんな風になるなんて思いもよらなかった。私が不安に思ってることを聞いてもらい共感して欲しかっただけなのに。

確かにAの言う通りに信用していたのかといえば少し疑ってはいたけど・・・。

ああ、あんな風になっちゃうんだ。彼の一面を見てしまい、信頼は0に近くなってしまった。

怖い怖い怖い・・・・という恐怖心と共に見られてしまったという失望感が入り混じった感情が湧き出てまた涙が出てしまった。

信じらんない。なんで?なんで?


もう怖くなってしまいLINEができないまま日々が過ぎていく。気がついたら8月に入っていた。

もう1ヶ月か。前なら会えなくてもSkypeもあったけどそれすらもやらなくなってしまった。

この間、チッチとハシヤスメさんとランチした時に彼と会っていない経緯を話した。

「そりゃそうだよね。こっちが不安なんだから話くらい聞いてくれてもいいのに。」
チッチが私の話を聞いて頷いてくれる。
「そっか。でもわかるー。信用ねぇのかよ?とか言うけど信用ないから言ってみたんじゃんね。いちいちうるさいんだよって私なら言うけどな。」
アドバイスをくれるハシヤスメちゃん。
「もう、どうしたらいいかわかんなくて。会う顔もないし・・・。」

「でもこのまま別れるの?」
チッチが寂しそうに私に聞いてきた。

「えっ・・・?」

別れる・・・私はその言葉が網の中をよぎり頷いてしまった。

「そっか。別れるも続けるもリンリンの自由だからいいんだけどさ。他に何かあったらいつでも言ってね。」
チッチが私の手を握って言ってくれたことが嬉しかった。

「仲間だからなんでも相談に乗るよ。」
ハシヤスメさんの頼もしい言葉で勇気付けられた気がした。

私はこの日の夜、Aに久々にLINEを送った。

MISATO ANDO久しぶりだね。読んでますか?じっくり考えたけどもう、終わりにしたいから私たち別れようと思う。さようなら


これでいいんだきっと。後悔はないよね?

そんな時にすぐに彼から返事が来た。
A謝りたかったのにごめん・・・もう遅いよな。


この言葉を見た時に私の心の中がモヤモヤでいっぱいになってしまった。あれれ?

HONESTLY5→←HONESTLY3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:BiSH , 二次創作 , 元アイドル   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:kurumikan212 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kurumikan29/  
作成日時:2023年11月20日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。