桜舞う季節2 ページ10
桜吹雪の中でみさが歌ってくれたBye Bye Showは素敵だった。
それにこっちこそたくさんの青春のギフトをもらった。
ありがとうな。なんて思いながら電車に揺られてお店に入る。
席に着いてメニューを見て決める。嬉しそうなみさが言う。
「Aとここに来たかったんだ。」
「そっか。いい雰囲気のお店だね。」
「あっ、そうそう。前に私の料理が食べたいって言ってくれたでしょう?まだ桜咲いてるしお花見第二弾やらない?お弁当を作って持っていってあげるよ。」
「ありがとう。めっちゃ楽しみだし嬉しいな。」
なんて2人で笑い合った。
みさの勧めてくれたお店は推し友の頃に行ったお店とは違ったけど純喫茶だった。
「私の中でいちばんの純喫茶。でも前に行ったところもよかったよ。」
「そっか。ここは何がおすすめなん?」
俺が嬉しそうに聞く。
「ナポリタンだよ。」
みさがメニュー表に指を差した。
そしてメニューを注文して話しながら待つ。
「明後日、俺仕事休みだけど空いてそう?」
「あー、明後日は無理。明々後日は?」
「ごめん。無理だわーその次は?」
「いいよ。じゃあ、決まりだね。代々木公園に行こうよ。」
「そうしよう。」
そういや、週刊誌の件でピクニックできてなかったからな。でもやっとピクニックができるんだと思うとなんだか嬉しさが込み上げてきた。
食事が届きグラスの水を飲みながら食べながら話す。俺はみさ、おすすめのナポリタンにしてみた。
「いただきます。」
お互い手を合わせて食べる。
「うまい!なんか給食で食べたような懐かしさあるな。」
「そうでしょ?えへへっ。」
笑い声もいちいちかわいいなぁ。
そしてつい見てしまう口元や仕草もさすが推しだなと思う。
今年の桜も見事に咲いた。満開の桜の木がなんだか笑っているように見えた。
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作者名:kurumikan212 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kurumikan29/
作成日時:2023年11月10日 23時