愛してるって言って2 ページ27
そういや、俺の実家で撮影したTikTokがめちゃくちゃ反応ありでコメント殺到したのかYahoo!ニュースに載っていて驚いた。
こんなに反響があるとは思わなかった。
今度、みさとTikTokでプロミスザスターもやってみたいなと思った。
夏も変わらずにLINEでやりとりしてるおかげで更に仲が深まった気がする。
そしてこの夏もアトリエにご招待券をいただき、行ってきた。
みさが真剣にキャンパスに絵を描いているのを見ているとなんだかこっちまでワクワクする。
そういえばここでワンマンライブやってくれたっけなー。またやって欲しいなーなんて思う。
アトリエには美術関連の本が本棚に並び、尊敬していると言うキースヘリングさんのグッズが置いてある。
さすがだなと感心する。
「そこの本読んでいいの?」
と、俺が聞くとみさが絵を描きながら"いいよ"と言ってくれた。
なんとなく手に取ったのが春画だった。うわっ、江戸時代の大人向けの本かよっ!?
浮世絵でもここまでテーマを絞り込むってすごいな。なんて思いながらパラパラとページを捲る。
俺が春画を見ているとみさがやってきて言った。
「面白いでしょーそれ?やっぱAもこういうの興味ある系?」
「ちっ、ちがっ!!!?そんなわけっ・・・ないだろ。」
俺が必死に否定するも、みさにクスクス笑われてしまいなんだか焦ってしまった。
「否定するなら全力で否定しないとーwww間が空いてたなんてやっぱりぃ?」
「だから違うんだって。」
「説得力ないなぁ。あははっ。」
もういい!だったらわからせてやるよ。
俺は嫌われるのを覚悟で強引にキスしてしまった。
あっ・・・いけなかったかと思った時には遅かったけど?
「あっ・・・ごめん。そんなつもりはなくてその・・・。」
必死に俺が弁解しようとして、みさの顔を見ると顔を赤くしながら俯いていた。
「こういうの嫌いじゃないわ。」
「本当にごめん。シチュエーションが合ってなかったな。」
みさの後ろに回って抱きしめてみる。
「日本中に女性ならいっぱいいたけどさ、俺はみさと出会ってからずっと追いかけてきたんだ。いや、当時はリンリンだったけども。リンリンが好きだったんだ推しとして。俺、何があっても・・・みさしか見えてないから。言ってる意味わかるよな?」
「うん。ありがとう・・・でも恥ずかしいからこのままでもいい?」
「もちろん。いいぜ。」
恥ずかしかっただけと知りホッと安堵するとともに、余計にみさが可愛く思えてしまった。
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作者名:kurumikan212 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kurumikan29/
作成日時:2023年11月10日 23時