推し恋〜波瀾万丈恋物語2 (ページ23)

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予想と違った夏が来る5 ページ23

この日の夕食は母の実家飯が食卓に並びみんなで食べた。兄と弟も帰って来ていたので彼女を紹介して一緒に食べる。
「好き嫌いないの？」
とみさに聞かれて俺は答える。
「うーん。強いて言うならパクチーかな？あとは特にないや。」
「そうなんだね。お料理とっても美味しいです。」
「それはよかったわ。」
母も嬉しそう。

料理を食べ終えて歯を磨く。みさにお風呂に先に入ってもらってる間に俺は兄と弟と漫画を読んで待っていた。

みさがお風呂から上がり、俺が入ってる間は漫画を読んで待ってもらうことにした。人見知りのみさのことなので自分からは話しかけないだろうと考えたからだ。

そのあと、兄弟たちがお風呂に入ってる間に、俺はみさを自分の部屋だった所に案内した。

「本当ごめん。部屋少ないからさ。一緒の部屋で寝てもらってもいい？あっ、布団は別々だから。俺のベッド使って。俺は下に布団敷いて寝るから。」
「うっうん。何もしないんだよね？」
この疑いの眼差しはなに？？

何もしないって言われても・・・。
「レベルアップはしないと思うから安心していいよ。」
「本当に？」
まだ疑うんですか・・・。
「本当に本当！嫌なら蹴り飛ばしてもらって大丈夫です。」
「わかった。」
ようやく承諾をもらって部屋のドアを閉める。
「すごいね。ワクワクしちゃう。」
「そうかな？」
キラキラした目をしてみさが言う。
「学生時代って感じの部屋だね。」
「当時のまま取ってあるからな。よかったら俺の中学の卒業アルバム見る？」
「あっ、見たい。」
とのことで卒業アルバムを広げて一緒に見た。
「俺は3年4組だったんだー。これ！」
アルバムの写真に指を指すと興味深げにみさが見てくれる。

推しに見られるって緊張するなぁー。

「ねぇ、BiSHの前はどんな曲を聴いてたの？」
みさに聞かれて俺は笑顔で答える。
「その当時の流行りの歌とか？ミスチル好きだったかな。あとはいきものがかりとか？」
「なるほどね。」

ここで俺はある企画を企てる。

それは・・・みさと一緒にTikTokを撮ること！！！
「このあと、TikTok撮ったりしませんか？」
「いいよ。」
えっ？あっさりオッケー？かと思いきや・・・。

「Aそこに立って〜。」
「一緒に撮らないの？」
「あーそう言う意味？」
そういう意味で言ったんですけどーん。

「一緒に撮っていいのかな？なんか怖くて。」
一瞬、みさの顔が曇り始めたので俺はハッとして言った。
「ごめん、嫌ならいいけど。」