推し恋〜波瀾万丈恋物語2 (ページ16)

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My birthday is dream-like time3 ページ16

ライブ終わりにチェキ会があり、みさとのツーショット写真をいくつか撮った。

請求されたお金の高さよりもみさと写真を撮れる方が嬉しく5千円も使ってしまった・・・。

っていうかアイドルのチェキ会ってこんなに高いんだっけか？まぁいいけど。

チェキ会が終わるとアトリエの電気が消えてガラガラと音がして、みさがハッピーバースデーの歌を歌ってくれた。

ロウソクの火が揺れている。俺は火を吹き消した。それと同時にアトリエの電気がついてクラッカーが鳴る。

パアァン。
「改めてお誕生日おめでとうございます。」
「ありがとう。何から何まで。」
「誕生日ケーキは私が作ってデコレーションしました。テーマはあなたの虜です。」
みさが作ったと言うお誕生日ケーキは独特でどこにも見ないケーキだった。

真ん中に檻があってハートのクッキーらしきものが入っている。
「ロウソク以外は全部食べられるよ。私が食べさせてあげましょうか？ふふふっ。」
と、こんなサービスまで。
ロウソクを外してケーキを切る。そして・・・。

「はい、あ〜ん♡」
フォークに乗ったケーキを運んでもらい一口パクリ。
「うまい！甘くてサクサクでいや、しっとりしててうまいです。こんなケーキ食べたことなくて嬉しいです。作ってくれてありがとう。」
俺はみさにお礼を言った。
「形に残らないプレゼントでごめんね。」
「いやいや、俺にはチェキ会あったからいつでも思い出せるし・・・めっちゃ嬉しいです。」

そのあと、2人でケーキを食べて紅茶を飲み会話を楽しんだ。

サプライズの連続に驚いたけど最高に嬉しい日となった。

「こんなに素敵な誕生日会を作ってくれてありがとう。」
みさを抱きしめながら俺は何度もお礼を言った。
「こっちこそバレないように準備するの楽しかったし。よかったらまた連絡するからアトリエに来てね。」
みさの言葉に頷いて誕生日会はお開きとなった。

誕生日会が終わってから、みさの絵を描く姿を見させてもらった。

ここからは真剣な芸術家のみさが懸命に絵を描いていく。

みさから説明を受けながら一枚のキャンパスに描かれた絵を見て感心してしまった。

こうして俺の誕生日の日は幕を閉じた。

形に残らなくたっていい。俺には思い出として十分に残ったから。