推し恋〜波瀾万丈恋物語2 (ページ14)

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My birthday is dream-like time1 ページ14

この日の仕事終わりに自宅に戻ると、みさから手紙が届いていた。

【Aへ
もうすぐ誕生日だね。自宅に招待するのはまだ勇気がいるので私のアトリエに来ませんか？色々サプライズを考えてるので是非来てください。また、空いてる日を教えてほしいのでLINEをくれると嬉しいです。

みさとより】

自宅は無理でもアトリエに行けるんか・・・めっちゃ嬉しいー！！！！！

よっしゃぁあああ！！！！俺は1人でガッツポーズして叫んだ。

そういや、もうすぐ俺の誕生日。もう31か。早いなぁ。

それにしてもサプライズってなんだろう？

俺はすぐにLINEを開いていける予定の日をみさに教えるべく入力した。また、手紙と一緒にわかりやすくアトリエまでの行き先が手書きの地図によって独特に描かれていた。

手書きの地図いいけど、果たして無事に辿り着けるかな？
なんて思いながら日々を過ごしていた。

そしてアトリエに行く当日。

地図を見ながら電車に揺られてなんとかアトリエに到着。

「ここでいいんだよな？」
ごくりと唾を飲み込んでインターホンを押す。
ピンポーン。
「ここであってますか？Aです。みさいる？」
俺がそう言うとガチャッとドアが開いてみさが出てきた。
「いらっしゃい。さぁ、入って。」

俺はアトリエに足を踏み入れた。なんだか彼女の知らない部分を知れるようでドキドキきていた。

「そこに座って。」
「あっうん。」
みさに言われて椅子に腰掛ける。

「さぁ、始まりました！Aのお誕生日会。お誕生日おめでとうございます！」
みさが何故かおもちゃのマイクを手にして言った。
俺より少し離れたところにいるみさは何だか輝いて見えて・・・ん？この服装は？？

この間、ラフォーレ原宿で買ってあげた赤のゴスロリを着たみさがマイクを手にして立っている。

「最初のプログラムはAだけに捧げるアトリエライブです。ルールを説明します。BiSHの曲は1曲につき300円です。なお、BiSHポーズはやらないのでご了承ください。その他のグループのアイドルソングは無料で歌わせていただきます。また、WACK内でもそれ以外でもOKです。衣装の方は私が独断で決めさせていただきます。コールは自由にOKです。」

えっえええー？ってことは？観客俺だけのワンマンライブ？？みたいなってこと？

何が起こってるのか頭の中で整理するのに時間がかかってしまった。