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思いがけず、プリクラ1 ページ12

この日、俺たちがデート先に選んだのは原宿。人混みに紛れていれば気づかないだろうと言うことでここになった。

「お待たせ。」
やってきた彼女は奇抜なヘアースタイルだった。
「髪型変わったね。」
すぐに気づいて言う俺。
「前のボブも良かったんだけど原宿だからさ、自分のスタイルを見せつけることにしたの。」
そう言う彼女は嬉しそう。

まるでBiSH時代を彷彿させるような髪型に懐かしさを感じる。CDJの時のZUTTOみたいなツインテールが絶妙に原宿とマッチしていてとても可愛く思える。


いかなくちゃ
ずっと手を繋いで

が耳に残るこの歌詞が頭の中を駆け巡っていく。

みさと一緒にクレープ食べてわかりやすく鼻に生クリームついてて俺が取ってあげると微笑んでくれるところが愛おしく感じる。

ラフォーレ原宿でロリータファッションを試着したみさに胸が高鳴り、色んなお店を見て回った。


「そういえば買い物デートとかあまりしたことないよな。」
思い出して俺が言う。
「そうだね。初めてかも。あっ、ガチのスーパーで買い物ならあったけどね。」
「あー確かに。はははっ。」
俺がカレーを作った日ですね。



「行きたいお店ある?」
俺はみさに聞いた。
「えっと、行きたいところいっぱいで迷っちゃうなぁ。色々なところ行ってみようよ。」
「そうだな。」
みさの提案で色んなお店を回った。商品を見ながらあれこれ話し合う。

ロリータ服も色々と試着してもらったけどクラシックな赤のロリータ服が1番似合うと思ってしまった。

「ねぇ、このあとプリクラ撮っていかない?」
突然みさからの提案があり少々戸惑う俺。

推しとプリクラですか?えっ、えーーーーーーーっ???


「オッケー。」
何となく返事してしまったけど大丈夫なんだろうか?どんなポーズで撮るのが正解?どんな言葉を書けばいい?

スタンプとか押すのか?そもそもプリクラ自体が久しぶり過ぎて(専門学校時代に男友達と撮ったやつならあるけど、あれはノリだったからなぁ)

プリクラ撮らない?って聞かれた途端にガチガチと緊張してしまった。

けど、うまくいくさ・・・多分。

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作者名:kurumikan212 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kurumikan29/  
作成日時:2023年11月10日 23時

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