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目を閉じれば嫌でもあの日を思い出す。









この世は理不尽で残酷で、それでいて美しい。








分かるだろうか、家に近づく度に錆の匂いがきつくなってくる恐怖を。









分かるだろうか、家に入ったら父が母を守るようにして倒れているのを。








雪が降る日。









私は雪が降ってたから外に遊びに行きたくて親に我儘を言った。









そして_








家に帰ってきたら親は鬼に殺されていたのだ









『うっ…おぇ、』







胃からせりあがってくる家族と一緒に食べた朝ごはん








親が殺されたなんて信じたくなかった。
でも鼻に来るきつい錆びた匂いと目の前に倒れている母と父が私に現実を教えてくれていた。









私が我儘なんて言わなければ…








一緒に外に出ていたら…








何かが変わっていたかもしれない。





そんなことをふと思う。









死んでしまいたかった。
だって父と母がいない世界なんて、私は要らなかったもの。









私の世界の全ては、母と父。






温かい家で両親の間で眠る。







そんな幸せな日々だった。







だからそれと同じぐらい鬼に憎しみを抱いた。
事切れた両親を綺麗に並べて家の中で鬼殺隊が来るまでぼうっとしてたのを覚えている。









許さない









許さない!!!









鬼を滅し人を守る剣士になりたかった私はしのぶ様に拾われ剣技を習った。









そして、私はまた、









この世界の理不尽さと残酷さを知った。









私には才能がないんだってことを_。

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林((りん - この作品に出会えて良かった!!続編とか番外編とか書く予定あったら教えてください! (2019年11月8日 1時) (レス) id: 15da3cb52a (このIDを非表示/違反報告)
こもも(プロフ) - 海音クンさん» ほんとですか.......!嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年11月7日 18時) (レス) id: fd74f71ba5 (このIDを非表示/違反報告)
海音クン(プロフ) - 炭治郎は初期の頃の推しだからニヤニヤしてしまう……こんな素敵な作品を作って下さりありがとうございます!!!!!ひさしぶりににやにやしました() (2019年11月7日 16時) (レス) id: b09bb58aa9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:胡桃 | 作成日時:2019年11月2日 17時

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