【赤】海辺の恋。

第十三話 ページ14

『いただきまーす…』

さとみさんとジェルさんも戻ってきて、みんなで焼きマシュマロを食べる。


『おいしい』



思ってた以上にトロトロで、口にいれた瞬間にとろけるような。


美味しくて、ついなん本もたべてしまった。



ジェル「確かにおいしいなぁ！」


ななもり「さすがさとみくんだなぁ…」



みんなに誉められて、天狗になるさとみさん。
今の嬉しさであのモニュメント1000個くらい量産しそうで怖い。

さとみ「君は？どうよ！」



すっかり気が大きくなったさとみさんは私にも感想を求めてくる。

こんな私の感想も知りたいなんて…やっぱりかわってる。


この人たちなら、信じてもいいのかもしれない…






そのとたん、我に返った。



そうだ…私、なにしてるの。

人間不信の私がいるとこじゃない。




『さとみさんが作ったなんて思えないくらいに美味しいです』






私はそれだけ言うと、「ごちそうさまでした」と言って、そこをあとにした。



るぅと「え？！待ってください…」


莉犬「ど、どうしたの？」




もちろん答えずに。





私がいるべきところじゃなかったんだよ。
今まで人を信じずに生きてきたのに、なんで今更信じかけてたんだろう。




馬鹿みたい

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