私は七海春歌の双子の妹！３ (ページ23)

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☆第八十二話☆　桐生院ヴァンさん　貴方side ページ23

ヴ「くるみ！」

貴「あ、ヴァンさん。今日はよろしくお願いします！」

ヴ「よろしく頼むわ」

貴「では、さっそく曲のイメージを」

ヴ「そうやな～....わいのことを曲にしてくれへんか？」

ヴァンさんのことを曲に....

貴「わかりました！では、今日一日観察してもよろしいでしょうか？」

ヴ「そうやな、わいのことをもっと知ってもらんとな！」

貴「はい！」

とはいいつつ観察しようとしたけど....

ス「ちょっとごめんねー」

ス「関係者以外立ち入り禁止！」

ス「君、帰ってくんないかな？」

ヴァンさんがみれません

ヴ「よし！終わったで！なんかわかったか？」

貴「す、すいません...スタッフさんたちに入らないでと言われまして....」

ヴ「そうなんやな～........あ、ほなちょっとついてきてもらいたいとこあるんやけど」

貴「わかりました！」

どこなんだろう？

ヴ「ここや」

貴「ここは...お墓？」

ヴ「そうや...わいの友達なんやけどな...三年前に亡くなったんや」

貴「どうしてそんなところに私を？」

ヴ「くるみに見てもらいたかったからや。わいのこと知ってもらうためにな！」

貴「そうなんですか...」

でも、悲しいはずです。友達が亡くなるって悲しいですよね

ヴ「まぁそうやな～」

貴「え！今の声に？」

ヴ「ばっちりやで、悲しかったけど俺のせいやな」

貴「そんな...!」

ヴ「あんとき、わいがとめとけばな...」

貴「大丈夫ですよ！ヴァンさんのせいなんかじゃ...！」

ヴ「あんたになにがわかるん？まだなんも話してないんやけど...」

貴「ごめんなさい....私、もう帰ります...」

ごめんなさい、私には逃げることしかできません...

～～～～～～～～～～～～～～♪

ト『くるみさんですか？』

貴「あ！トキヤくん！」

ト『何かあったんですか？』

貴「え！なにが？」

ト『息切れもしていますし、汗だくですよ』

貴「あ、なんだ、そっちか」

ト『なんです？なんかほかのことがあったんですか？』

貴「ないよ！ないない！」

ト『嘘が下手ですね....吐きなさい』

貴「だってー！............ってことがあったんだよ！？」

ト『何逆切れしてるんですか？っていうかそれ貴方と同じじゃないですか？』

貴「同じ？」

ト『こんなこと本当は言いたくありませんが....七海さんのことですよ』

貴「え？お姉ちゃん？.....あ！そういうことか」

ト『私たちもあの時はあなたと同じ気持ちでしたよ』

貴「ごめんなさい」

ト『どうすればいいかなんてもう答えは出てるはずですよ？』