◆双子の王子 ２ ページ41
大事にされている、とは思う。
メヨーヨはいつだって、世の女の子が夢に見るような、完璧なアプローチで私に接してくれる。それなのに、あまり愛されている気がしないのはどうしてなのだろう。
*****
ﾒﾖｰﾖ「(人1)。私は本気でお前を妻にしたいと考えているんだ。私とともに城に来てくれるだろう？」
『うん……、だけど……。』
ﾒﾖｰﾖ「早く、首を縦に振ってくれ。私はお前と一緒にいたいんだ。」
*****
『…………。』
優しい声。真摯な態度。
メヨーヨは素敵な王子様だ。ただ、そうやって私を口説き落とそうと囁く双眸に、どうしてか親愛の感情を見出だすことが出来ないのだ。
気に入ってくれている、というのはあるのかもしれない。しかし、それを私は愛情なのだと思うことが出来ないでいる。
オージェはわかりやすいんだけど……。
メヨーヨの双子の弟であるオージェは、私に対しての態度が非常にわかりやすい。
*****
ｵｰｼﾞｪ「ねえ、こんなところにずっといたら頭、おかしくならない？」
『……別に、そんなこと。』
ｵｰｼﾞｪ「きみ、すごいよね〜。おれなら、こんなところじゃ三日ももたない気がするよ。」
『…………。』
ﾒﾖｰﾖ「……オージェ。」
ｵｰｼﾞｪ「あ、ごめんね？ おれ、正直者だからさ。きみみたいなオチビちゃんにもあまり興味ないしさ〜。」
『…………。』
ﾒﾖｰﾖ「こら、オージェ。」
ｵｰｼﾞｪ「え〜？ だってさぁ。オチビちゃんじゃん。」
*****
『…………。』
“オチビ”。結構気にしてるのに……。
それに、彼いわくの『こんなところ』から出られない私相手に言わなくてもいいことよね……。
無邪気に、悪意なく口にした冗談のように、オージェは人の心に刺さる言葉を何気なく投げてくる。メヨーヨが宥めれば謝罪の言葉を口にはするものの……。
……オージェは私のこと、あまり好きじゃないわよね。
そんな風に感じる。
好意を囁いてくれるのに、それが本気には感じられないメヨーヨと、最初から私に興味のなさそうなオージェ。
そんな二人に、今回の事件はどんな風に受け止めてしまわれるのだろう。
ガーランド家にとって不利に働かなければいいんだけど……。
今の私に出来るのは、そう祈ることぐらいだ。
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フフカ - はい!まってます今日もご苦労様でした。(^∀^#← (2016年4月13日 5時) (
レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ありがとうございます！ そうです、前とは少し内容を変えて書いてみました！！ よくわかりましたね(^○^) これからも頑張りますので楽しみにしていてください！！！ (2016年4月12日 22時) (レス) id: 23fff2c30d (このIDを非表示/違反報告)
フフカ - こんなに遅くからご苦労様です なんとなく今日も来ちゃいました!似ている小説だけど前とは違うので読んでます前より詳しく書いてあるのでとても分かりやすいです(#°∀°♭ 明日もまってまーす(笑) (2016年4月11日 22時) (レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ありがとうございます！ 頑張ります(^○^) (2016年4月10日 20時) (レス) id: 23fff2c30d (このIDを非表示/違反報告)
フフカ - 分かりましたありがとうございます誰オチにするか決まったら教えてください これからも毎日応援してます!!ガンバﾃﾞｽ (2016年4月10日 19時) (レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒメア | 作成日時：2016年3月9日 20時
