◆晴れ間を待つ ３ ページ7
彼の名前は、ザラ・スキーンズ。ガーランド家の一人娘である私につけられた、専属の執事だ。使用人と主人という関係ながら、実際には幼馴染に近いということもあり、私はどうもザラには頭が上がらない。幼い頃から、それはもう面倒を見てもらってきているのだ。
ｻﾞﾗ「ふう……。いろいろ追及したいところではありますが、そちらは置いておくことにして。あまりパールとリッチーの二人を興奮させないように、とお願いしてあったでしょう？」
『……あ。』
そういえば……。
早く雨が止まないか、とそこにばかり意識がいってしまっていたが……。朝食の席でザラにそんなことを言われていたような気がする。
『……ごめんなさい。すっかり忘れてたわ。』
ｻﾞﾗ「あの二人はただでさえ、人型になるのが好きじゃないんですから。興奮させると、ますます聞き分けがなくなってしまうんですよ。」
確かにその通りなんだよね……。
ザラは兎種。パールとリッチーは犬種。
種族は異なるものの、三人ともウェブリンにおいては亜人種と呼ばれる存在だ。同じ亜人種でありながら、ザラとパールとリッチーの間には大きな違いがある。
それがずばり、人型と動物型のどちらを好むか、という点だ。パールとリッチーは幼いこともあってか、人の姿をしているよりも、獣の姿ではしゃぎ回っている方が好きらしい。
人間種である私には難しい感覚だが、彼らにとっては人の姿というのは「正装」に近い感覚なのだそうだ。だから、ザラのようなきちんと仕事についた大人にとっては、動物としての姿を人に見せるのは抵抗があると言っていた。
ウサギ可愛いのにな……。でも、ザラをぎゅっとしたら怒られそう。
そんな事を思っていたら、小さく笑いが漏れてしまった。
ｻﾞﾗ「どうしたんですか？」
『ううん、なんでもないわ。』
ｻﾞﾗ「本当ですか？ ……まぁいいです。せっかくのパーティーなんですから、二人にもきちんとした格好をしてもらおうと思っていたんですが……。……着せるのに苦労しそうですね。」
『あの二人は？』
ｻﾞﾗ「……ボールを取り合って、下できゃんきゃん騒いでます。」
『……ごめんなさい。』
ボールを取り合っているうちに、二人は階段を降りて下の階まで到達してしまったのだ。
おそらくそれで、今日の支度をしていたザラに気づかれてしまったのだろう。
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フフカ - はい!まってます今日もご苦労様でした。(^∀^#← (2016年4月13日 5時) (
レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ありがとうございます！ そうです、前とは少し内容を変えて書いてみました！！ よくわかりましたね(^○^) これからも頑張りますので楽しみにしていてください！！！ (2016年4月12日 22時) (レス) id: 23fff2c30d (このIDを非表示/違反報告)
フフカ - こんなに遅くからご苦労様です なんとなく今日も来ちゃいました!似ている小説だけど前とは違うので読んでます前より詳しく書いてあるのでとても分かりやすいです(#°∀°♭ 明日もまってまーす(笑) (2016年4月11日 22時) (レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ありがとうございます！ 頑張ります(^○^) (2016年4月10日 20時) (レス) id: 23fff2c30d (このIDを非表示/違反報告)
フフカ - 分かりましたありがとうございます誰オチにするか決まったら教えてください これからも毎日応援してます!!ガンバﾃﾞｽ (2016年4月10日 19時) (レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒメア | 作成日時：2016年3月9日 20時
