ガチ勢によりガチ勢となってしまった。【鬼滅の刃】

後悔してねーある ページ36

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「俺は引退す＿＿＿」

「師匠は引退させる、これ以上はさすがに師匠も柱としての戦いはできないし」

「ち、千弦？」


遮るように話して断言すると蛇さんは少し目を見開いてこちらに目線を向けた。

まさか私がそんな事を言うとは思わなかったんだろう。


「・・・ただでさえ若手が育たず死にすぎる故に柱は煉獄さんが抜けた後千弦が入っていたのに右目が見えなってしまった。お前程度でもいないよりはマシだ死ぬまで戦え」

「いいや若手は＿＿」

「師匠は戦わない。若手は育ってる」

「おい！！」


またもや師匠を遮って私が答えた。


「＿＿＿炭治郎は確実に育ってる。もちろん善逸も伊之助も」

「おいまさか生き残ったのか？この戦いで、竈門炭治郎が」


私はただ強く頷いた。

蛇さん的には衝撃だろうが私や師匠にとっては納得のいく戦いであった。

もともと炭治郎には度胸があった。それは柱合会議の時に立証されていた。

漫画アニメを知っている者ならば当然の状況だが、ここは私達にとって現実であり、未来永劫何が起こるかわからない世界だ。

炭治郎はこの戦いで死ぬかもしれなかったし死ななかったかもしれないそんな世界なんだ。

蛇さんはもちろん、炭治郎は死ぬと思っていた。

私はもちろん炭治郎は生きると思っていた。

それは確実ではないし、どうなるかもわからない。ただこれだけは言える。

この度、炭治郎は生き残ったのだ。

上限の陸の頸を切り落とし勝ったのだ。


「蛇さん、大丈夫。確かに今まで他の隊員は弱く儚く散って逝ったけど、確実に、どこかでは芽を放ち茎が伸びて蕾が生まれて花を咲かしているから」


心配しなくても鬼殺隊は滅びない。


そう笑顔で答えると少し沈黙した後に、ため息をつき、私の頭を優しく撫でた。


「とにかく蝶屋敷で見てもらって、休め」


短くそう言って、また師匠にグチグチネチネチ言いながら去って行った。

蛇さんは根は優しいんだよ、言葉がネチネチしすぎて途中から腹たってくるけど。

そうフォローしていると嫁さんずに詰め寄られた。

いや、別に好きとかそういうふうに思ったことないしそもそもあの人恋柱さんのこと好きだから...

そう返しても許さない渡さないと抱きしめられた。師匠も鬼の血相で、なんでやねーん。


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