それゆけ炭治郎 ページ34
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「宇隨さん!千弦!!」
「止まんな!!!」
「跳べぇええ!!!!」
私と師匠がそう叫ぶと炭治郎は跳んだ。
炭治郎の顎に妓夫太郎の毒の鎌が突き刺さっても炭治郎は妓夫太郎の頸を刀で斬ろうとした。炭治郎は諦めなかったのだ。
そしてとうとう...。
___妓夫太郎の頸も、堕姫の頸も切れたのであった。
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___でも、油断は出来ない。
「ぐっ・・・あ"!!!」
落ち着け落ち着け落ち着け。と自分に言い聞かせながら師匠を遠くへ蹴り飛ばし、炭治郎に向かい投げ飛ばした。
「「に、逃げろぉおおおおお!!!」」
私の声と師匠の声が重なった瞬間だった。
妓夫太郎の身体から竜巻のように血の刃が現れたのだ。
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黒髪で長髪の綺麗な女の人が立っていた。
「あんたのせいで傷付いたじゃない」
そう言って怒った顔をしているが目に涙が溜まっていた。
「ほら見なさいよ」
そう言って手のひらには小さな骨にひびが入っていたのだ。
「私、もうこれしかないのよ。なのにこんなに傷付けて」
グスングスンと泣く女の人に私はごめんと謝って涙を拭き取った。
「・・・でも1番傷付いたのはあんたなのよ。私には泣く資格がないの。ごめん、ごめんなさい。」
彼女が何を言っているのかわからない、がとにかく泣き止むようにと涙を拭き取り続けた。
「しばらく私は回復するから・・・自力で治して・・・いや、治りはしないけど・・・うぅ」
ここまで来ればただの自問自答だ。
いい加減腹が立ってべしっと頭を叩いた。
「いたっ!?・・・もう、なんなのよ!!」
「・・・まぁ、でもあんたらしいか」
自分で涙を拭って笑った。
「まだ無惨に会わせて貰ってないんだから・・・ちゃんと約束守りなさいよ!」
そう言った彼女を私はただただじっと見つめた。
綺麗な黒髪に映えるような真っ白い目がただただ印象に残って私は目を瞑った。
「___死ぬんじゃないわよ千弦」
初めて名前を呼ばれた気がした。
そういえば...アイツが名乗った名前、聞き覚えがあるなって思ってたけど...
A
あぁ、そうだ。
そりゃ聞き覚えがあるはずだ。
だってこの名前...私の前世の名前だ。
一緒の名前だったのかわざとなのか...わかんないけど、でも、だからずっと名前を呼ばなかった。アイツアイツばっか言ってたなぁ。
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紅葉(プロフ) - 一気に読んでしまいました……最高でした。続きを気長に待ちます…… (2021年5月15日 13時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - えっ、て言うか嘘でしょう?もしかして夢主ちゃんのイメソン、あの有名なやつでしょうか?スペイン語で天使って意味があるあれ?しかも作品自体も最高ですし、神様なんですね?そうなんですね?続きが見たいです!更新は無理せず、出来る時にで良いので、お体を大切に! (2020年7月24日 22時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - こんにちは!私も殺戮のエンジェル(←もうこれアウトかな?)や美術館の奴大好きです!思わぬところで仲間と出会えて嬉しいです! (2020年7月24日 18時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
深月あかざ(プロフ) - 累君は下弦の伍では?間違っていたらすいません (2019年12月5日 0時) (レス) id: 1aaf81dffb (このIDを非表示/違反報告)
なの。」 - 今日一気読みさせていただきました!!!色々な漫画、アニメ、ボカロ要素が入っていて、見ていて楽しかったです!ご飯にパスタを出すので千弦ちゃんに来て頂きたいです(笑)これからも頑張って下さい! (2019年10月1日 0時) (レス) id: 7d6df4c2e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ(猫) | 作成日時:2019年8月27日 7時