思い出せない...って時に思い出す ページ23
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「・・・逃げられた。まぁ後で追いかければいいか」
「残念、君はここで死んじゃうから追いかけれないよ」
「へぇ、つまらない冗談言うね」
「___つまらない、死んでしまへ」
そう言ってまたもや攻撃を仕掛ける鬼に刀で受け流す。
...が。
「っ!」
するり、と鬼は刀をすり抜けていたのだ。
そしてすり抜けた鬼の足は私の腹へと攻撃し、後ろに幾分か下がる...。
「ケホッ・・・小さい割にいい足蹴りだね」
「貴女よりかは大きいけどね」
「無駄に他人に怒りを覚えさせようとする言い方だなー・・・毒舌は推しだけで充分なんで消えてくれる?」
「気に入らないなら聞かせないようにしませうか?」
「死んでくれるの?」
「___いえ、貴女の耳を引きちぎって差し上げませう」
そして走り出す鬼をしゃがんで交わす。
今までの鬼より速さも力もないけど、血鬼術が面倒だな。透明...ではなさそう、薄くはなるけど見える範囲だし。
てかそもそもこんな鬼いたっけ?
と、首を傾げているとアイツが返事した。
《いるわけないじゃない、ここには上弦しかいなはずよ。上弦がナワバリにしている場所をしょぼい鬼が行くわけないじゃない》
確かに、猫のナワバリ争いって結構衝突的だしね。
《例えが微妙よ...そうね、今までも同じ場所で鬼が2人以上いるのは少なかったでしょ?仲良くしてたのは累の所だけよ》
そういえばそうだっけ?
そうだな、鼓屋敷は清くんの取り合いをしていたし...最終戦別も閉じ込められてただけだし、あと汽車も途中(しかも死んだ後に)参戦しただけだったな。
「るい・・・って誰だっけ?」
「何独り言言ってるの?」
《那田蜘蛛山よ!!そこの下弦六!!》
「あーおけおけ、思い出した」
アニメの内容を思い出し手でぽんっと音を鳴らす。
いやだって私会ってないからね??下弦組と??汽車もだし、山もだし、屋敷もだし。
納得している間に私はじっと鬼を見ていた。
「避けてばかりだといつまで経っても斬れないよ」
「斬らせてくれない癖になに言ってんだか」
何度も首を狙うがどうしても透き通る、何が起きてるんだ??まぁ動き遅いし考える時間はあるけども。
透明ではない。薄くはなるが、完全に見えなくなっているわけじゃないから。
なんだ?
んー、なんかでかかってる。私は知ってるはずだ、何処かで見たはずだ。
「・・・甘くて 苦くて 目が回りそうです」
「?・・・何を」
「あぁ!!!」
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紅葉(プロフ) - 一気に読んでしまいました……最高でした。続きを気長に待ちます…… (2021年5月15日 13時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - えっ、て言うか嘘でしょう?もしかして夢主ちゃんのイメソン、あの有名なやつでしょうか?スペイン語で天使って意味があるあれ?しかも作品自体も最高ですし、神様なんですね?そうなんですね?続きが見たいです!更新は無理せず、出来る時にで良いので、お体を大切に! (2020年7月24日 22時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - こんにちは!私も殺戮のエンジェル(←もうこれアウトかな?)や美術館の奴大好きです!思わぬところで仲間と出会えて嬉しいです! (2020年7月24日 18時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
深月あかざ(プロフ) - 累君は下弦の伍では?間違っていたらすいません (2019年12月5日 0時) (レス) id: 1aaf81dffb (このIDを非表示/違反報告)
なの。」 - 今日一気読みさせていただきました!!!色々な漫画、アニメ、ボカロ要素が入っていて、見ていて楽しかったです!ご飯にパスタを出すので千弦ちゃんに来て頂きたいです(笑)これからも頑張って下さい! (2019年10月1日 0時) (レス) id: 7d6df4c2e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ(猫) | 作成日時:2019年8月27日 7時