少し成長した私 ページ18
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だって鬼滅の刃はあまり知らないし、主人公に会いたいわけでも、推しキャラがいた訳でもなかったのだ。
別にいいんじゃ...って思っていたのだ。
何も無い私には、別の、新たな転生者にこの席を譲っても...。
「___お前の人生はこれからだろ!派手に生きやがれ!!」
「あ」
その言葉で私は生きる事にした。
だって私は今主人公なのだ。鬼滅の刃の転生トリップ人間という主人公なんだ。
なら本当の死が訪れるまで好きに生きよう。鬼殺隊?鬼を斬る?そんなの成り行きで大丈夫。主人公?その仲間?出会えたらラッキーだよね。
そんな感じで生きよう。
目の前で鬼が人間を襲っても、助けたら私の人生にプラス1点つくんじゃない?ほら、一日一善っていうし。
まぁ、他人より知人を助けるのは許してよ。そういう依怙贔屓が人間でしょ?
そう、宇髄天元...師匠によって私はちゃんとこの世界の人間となったのだ。
師匠と暮らせば暮らすほど、身内には甘くなったし。結果オーライだ。万々歳だ。
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「___ばーか師匠、速く行かないと被害拡大すんぞ」
「野郎共!追うぞ!!ついて来い!さっさとしろ!!」
穴から出て、師匠と並行して走る...がうるせぇな。伊之助か?伊之助なのか??こんな大人になるんじゃないよ、伊之助。
後ろから走っている伊之助は私達を見て凄い速い...とか思っているのだろうけど違うからね?
私はただ捌ノ型を使って呼吸を合わせているだけに過ぎない。
私の特技は真似っこだから、オリジナルは出せないんだよ。だから呼吸も全ての呼吸を真似たやつしか出来ないんだ。
それは一種の才能かもしれないが、結局は真似は真似だし、オリジナルよりかは威力が落ちる。
それをカバーするために真似に真似を混ぜ合わせて使うのだ。
今で例えるなら、音と雷を混ぜて走っているに過ぎない。それでやっと追いつくだけであり、追い越すことは出来ない。
それを考えたら、伊之助や善逸...炭治郎はもっと強くなれる。杏寿郎さんの言ってた通りだ。
___私はここまでが限界なのだ。
《なにネガティブっちゃってるの?アンタがそんなんだと私の願いが叶わないじゃない》
死ぬ前には叶えるから、もし死にかけたら助けてー。
《図々しいわね...仕方ないから助けるけども》
あざまーす。
《はぁ...アンタと私、何処が似てたのかしら...全然似てないじゃない》
それは過去の己を恨みな。
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紅葉(プロフ) - 一気に読んでしまいました……最高でした。続きを気長に待ちます…… (2021年5月15日 13時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - えっ、て言うか嘘でしょう?もしかして夢主ちゃんのイメソン、あの有名なやつでしょうか?スペイン語で天使って意味があるあれ?しかも作品自体も最高ですし、神様なんですね?そうなんですね?続きが見たいです!更新は無理せず、出来る時にで良いので、お体を大切に! (2020年7月24日 22時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - こんにちは!私も殺戮のエンジェル(←もうこれアウトかな?)や美術館の奴大好きです!思わぬところで仲間と出会えて嬉しいです! (2020年7月24日 18時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
深月あかざ(プロフ) - 累君は下弦の伍では?間違っていたらすいません (2019年12月5日 0時) (レス) id: 1aaf81dffb (このIDを非表示/違反報告)
なの。」 - 今日一気読みさせていただきました!!!色々な漫画、アニメ、ボカロ要素が入っていて、見ていて楽しかったです!ご飯にパスタを出すので千弦ちゃんに来て頂きたいです(笑)これからも頑張って下さい! (2019年10月1日 0時) (レス) id: 7d6df4c2e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ(猫) | 作成日時:2019年8月27日 7時