謎の人物* ページ33
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___さすがに1週間も歩き続けると足が縺れてくる。そう思い、近くの村で休む事にした。
でも、村の中は人っ子一人おらず異様な静けさがあった。誰も住んでいない廃村かと思えば、家の中には先程まで人がいた気配があった。
「・・・おかしい」
そう考えて、僕は村の奥へと向かった。身体がギシリと痛むがそう言っている暇ではないのだと脳が訴えている気がする。
走って村1番大きい社の手前で、村人と思わしき人々が倒れていた。そしてみんな口には血が流れている。
「死ん・・・いや、まだ息がある」
すると社の中からうめき声のようなものが聴こえてきた。中を覗くと...
「____樂の呼吸、肆の型!!四重奏!!!!」
日輪刀を持った少女が金髪の女性__鬼に攻撃をしていた。動きにくい浴衣で聞いた事ない呼吸を使って少女は動いた。
その少女は最初、雷の呼吸の様に早く動いたと思えば水の呼吸、炎の呼吸...そしてあれは、蛇の呼吸か。4つの呼吸を混ぜ合わせたような動きで刀を振るう。
普通の人間じゃありえない動きだ。
でも、鬼は何かを叫ぶと後ろから影が現れた。
それは____人間だった。
口から血を流した人が少女の攻撃の前へ出る。それに気付き、少女は攻撃を止めて人間に峰打ちをした。
すると人間は崩れた様にパタリと倒れた。
...もしかして、この社の前にいる村人全員を峰打ちで気絶させていたのか?
村と言えど百人は住んであるだろう家の数を見た僕は衝撃と共に身体がゾクリと震えた。
僕は、僕だったら村人を気絶させて攻撃し続ける事が出来るだろうか。
答えは否だ。そんな面倒な事するなら1人の村人を犠牲に鬼の頸を斬るだろう。というかそんな器用な事出来ない。
「ミィ」
足元から声が聴こえて下を向くと小さな子猫が僕に訴えるような目で見てきた。
「___僕は柱だ。ジッとしている訳にはいかない」
足が縺れそうになるのを我慢して僕は少女の元へと走った。
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アカツキ(猫)(プロフ) - 名無しさんさん» ナナ...?と思い確認してきました!確かにいますね...え、誰??と思われましたでしょうが安心してください。(((ただのミス)))です。はい、名前を決めていなかった時に使う借り名がそのままの状態だったようです。教えて下さりありがとうございます! (2019年9月1日 23時) (レス) id: 486e9cce73 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - コメ失礼します。不可解な所があったので聞きたいんですけど、「ナナ」って誰ですか? (2019年9月1日 22時) (レス) id: 01e5850247 (このIDを非表示/違反報告)
恭燈(プロフ) - あっアノスミマセン間違ってたら申し訳ないんですけど陰ではなく隠(かくし)だったかと本当に間違ってたらすいません (2019年9月1日 20時) (レス) id: 893046956f (このIDを非表示/違反報告)
タカハナミlei(プロフ) - 初コメ失礼します!夢主ちゃんの好きなアニメがもろ一緒でめっちゃ驚きました!なんか親近感が湧きます………。 (2019年8月18日 17時) (レス) id: 7d312d23b1 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(猫)(プロフ) - 犬井さん» わぁあああぁあああ!!!!ありがとうございます!!!他にもたくさん好きなアニメとかあるのでそれらも続編で出していけたらいいと思ってます!頑張ります!!!! (2019年8月16日 18時) (レス) id: 486e9cce73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ(猫) | 作成日時:2019年8月5日 14時