久しぶりだね、善逸... ページ39
.
懐から子猫が鳴いて心配そうに見つめていた。可愛いすぎて撫で回すと腕に蜘蛛が付いていた。
「うげっ、気持ち悪っ」
すぐさま払い避けると木がミシリと音を立てて、私は急降下した。
そして、ドサリと...何かの上に落ちた。
「ぎゃぁああああああああああああ!!!鬼ぃ!?」
「うっるさ・・・この声、善逸?」
「なんで俺の名前知ってんの!?」
「馬鹿なの?」
「貶された!?・・・て、あれ?千弦??」
「そうだよ、今現在・・・善逸の上に落ちた千弦だよ」
「はぁあ・・・びっくりしたぁ」
そう言って、千弦って落ちすぎじゃない?と続けざま言われたので じゃあ乗る?善逸なら死ぬんじゃね?? と返しておいた。
顔を青ざめて拒否された。
「でも千弦がいてよかったぁ・・・俺一人じゃ絶対に死ぬよ!」
「善逸」
「ん?なに?」
「・・・・・・・・・・実は私の呼吸、10回も使えないわ。それほど前回の回復してない」
「・・・え」
いや、普通に考えてあんな強力な呼吸を連発させた後遺症が数日で治るはずがない。なんなら落ちたせいで今すぐに技を出せないくらいだ。
「なんでそうお前らはさぁ!!!!全快じゃない千弦じゃ俺を守れないよ!!!!どうしてくれんの!?」
「善逸が頑張ればいいと思う」
「俺は弱いの!!!!頑張ってもどうにもならないの!!!!はぁ死ぬ今度こそ死ぬ・・・うぅ、最後に禰豆子ちゃんと結婚したかったよぉ」
そう言って泣き出す善逸に私は無言の腹パンを食らわした。
「いってぇ!?な、なに!!」
「ぎゃあぎゃあ喧しいんだよ、発'情期ですかこんにゃろー」
「は、発'情期!?」
「そもそもの話にいくら顔が良くてもヘタレで女好きで弱虫泣き虫でうるさく何を言っても否定ばっかするし誰彼構わず求婚する人間が望み通りの結婚出来ると思ってんの?自分にはそれほどの魅力があると思ってるの?冗談は死んでから言え」
「ゴフッ・・・言葉の暴力が・・・」
「そんなんで許されるのは二次元だけだ」
現実では絶対に無理と断言すると善逸は屍のようになってしまった。そんな屍をものともせず、私は懐にいた子猫を抱き上げてよしよしと撫でた。
うん、癒しだ...。
「(懐に猫?じゃあ二重に聴こえた心臓の音はその子猫だったのかな?音がちょっと違う気もするけど...)」
「そうだ、善逸。炭治郎は?」
「え、わかんない」
99人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アカツキ(猫)(プロフ) - 名無しさんさん» ナナ...?と思い確認してきました!確かにいますね...え、誰??と思われましたでしょうが安心してください。(((ただのミス)))です。はい、名前を決めていなかった時に使う借り名がそのままの状態だったようです。教えて下さりありがとうございます! (2019年9月1日 23時) (レス) id: 486e9cce73 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - コメ失礼します。不可解な所があったので聞きたいんですけど、「ナナ」って誰ですか? (2019年9月1日 22時) (レス) id: 01e5850247 (このIDを非表示/違反報告)
恭燈(プロフ) - あっアノスミマセン間違ってたら申し訳ないんですけど陰ではなく隠(かくし)だったかと本当に間違ってたらすいません (2019年9月1日 20時) (レス) id: 893046956f (このIDを非表示/違反報告)
タカハナミlei(プロフ) - 初コメ失礼します!夢主ちゃんの好きなアニメがもろ一緒でめっちゃ驚きました!なんか親近感が湧きます………。 (2019年8月18日 17時) (レス) id: 7d312d23b1 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(猫)(プロフ) - 犬井さん» わぁあああぁあああ!!!!ありがとうございます!!!他にもたくさん好きなアニメとかあるのでそれらも続編で出していけたらいいと思ってます!頑張ります!!!! (2019年8月16日 18時) (レス) id: 486e9cce73 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アカツキ(猫) | 作成日時:2019年8月5日 14時