魔王様！ヒーローになるってよ！！にっ！！【僕のヒーローアカデミア】 (ページ9)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:11,165 hit

42ページページ9

.

ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ

俺はただただ走っていた。

USJ内は基本木で囲まれていて、人1人隠れるにはちょうどいい・・・そう思った俺はヤツから逃げることにしたのだ？

ヤツってだれ？それはもちろん・・・

「ふふふ、魔王・・・こっちにいますね」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

『ヤンデレサイコパス野郎からだよ！！！！！』

前回の会話後、俺とマサギで恐怖の鬼ごっこが開催された。

マサギの言い分はこうだ。

"勇者と魔王はセットだ"

"離れるなんてありえない"

"逃げるなら足を切り落としてでも連れていく"

そう言われ、逃げないバカはいなかった。
相澤さんも心配だがあの人はプロだ・・・そう簡単にやられないだろう。

入口付近もたぶん大丈夫だろう、あそこには13号先生もみんなを仕切ってくれる飯田もいる。

問題は散りばめられた焦凍達だが・・・

「はっ、これは砂浜でカップルがやる伝説の"捕まえてみなさい♡はは！待てよハニー♡"なのでは？？

ふふふふふふふ、待ってくださいね私の魔王❤.」

『絶対に違う！！！』

俺のツッコミもスルーして、マサギは追いかけて来た。

はたから見たら好青年なのにいろいろとアウトな変態だなあれ！！

『ここは・・・廃墟？いや、学校内に廃墟はないか・・・USJもないけど』

でも、ちょうどいいな、ここで少し身を隠そう。

.

.

.

.

爆豪視点

『死ねぇええええええ！！』

BOOOOOON！！

襲いかかる敵をあらかた片付ける。

俺の中にはただただ怒りしか無かった。
それは、俺があのワープ野郎に襲いかかった事で見事にここへ連れて来られた事ではない。舐めた雑魚敵に襲われる事でもない。

それは・・・

"焦凍っ！！"

『ﾁｯ』

別にチビ男なんかに興味があるわけじゃねぇ、ただ・・・ただ、飲み込まれる直前に聴こえた声が妙に喉に突っかかって気持ちわりぃだけだ。

見返してやる・・・そう言ったはずなのにたぶんあのクソチビ男は忘れているんだろう。

「爆豪！」

俺の名前を呼んだのはクソ髪だった。

『あ"ぁ"？んだよ』

「そんな怒んなって！なんか聴こえないか？」

『？』

耳を澄ますと、確かになにか倒れるような音が近づいてくる。

新手の敵か。

そう考えると・・・

「もうなんなんだよ！！！！！！」

チビ男の声が聴こえた。