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幸せな時間は長く続かなかった。
「嫌だ！帰りたくない！！」
「ダメですよ」
「ここに居たい！！」
魔物の子の親が迎えに来たのだった。
一緒に住む事は無くなったのだが、魔物の子は家に帰らず少年と遊ぶために近くの森にいたそうだ。
少年は魔物の子を取り戻すために、木の枝を持ち戦ったが、歯も立たず
「行かないで！！僕をヒトリに・・・！！！」
「いや！！」
「・・・人間と交わってはいけないんですよ」
魔物の子は連れていかれてしまった。
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月日が立ち、少年は青年になり予言者から選ばれて勇者となった。
どうやら数年ほど前に魔王が誕生し、世界を征服しようと企んでいるようだ。
青年は自分の親友を連れていった魔物を恨み、自分こそが魔王を倒すと意気込み、数々の四天王を倒し仲間と共に魔王城へとたどり着いた。
「勇者様、世界平和のため、今まで頑張りましたね」
最初の村で出会った美しい魔法使い
「勇者様ならここまでたどり着けると信じてたぜ！」
王家に従う誇り高き剣士
「・・・」
国一と呼ばれる物静かな僧侶
「任せとけって！魔王なんかに俺は負けないさ」
そして、予言者に選ばれた勇敢な勇者
魔王城へと入り、青年は今までの冒険を振り返っていた。
国のため、世界のため、俺は剣を握った。
(チガウ)
魔物は善良な人々を襲い、俺達は何度も立ち向かった。
(チガウ)
そして、黒幕である魔王を倒し王から褒美としてお姫様との婚約、俺は平和の象徴として人々から感謝されるのだ。
(チガウ！！！！！)
「あれ・・・？」
「勇者様？」
「どうした？まさかここまで来てビビってんのか？」
「そんな訳ないだろ！俺がビビったら誰が魔王をやっつけるんだよ？」
そうだ、俺がやらなきゃ・・・
「・・・」
.
最上階に着き、そこで俺達は魔王と対面した。
傷だらけになりながらも魔王に応戦し、そして、急所である心臓に聖剣を突き刺せたのであった。
「殺ったか！？」
「勇者様！！」
『我も・・・ここで終わりか』
舞い散る赤と同じ瞳を持つ黒き魔王
その姿に、俺は・・・
「あれ？」
気付けば、涙が零れ落ちていた。
そういえば、見たことある顔のような・・・
顔をよく見ようと魔王の頬に手を添えたその瞬間、魔王の姿は消えて、1つの羽根だけを残して消えたのだった。
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白夜(プロフ) - これ面白いです！魔王と勇者友達だったのですか?すごく再会した瞬間が気になります！更新頑張ってください！ (2019年1月9日 17時) (
レス) id: 9384b0d4cb (このIDを非表示/違反報告)
るなポン酢(プロフ) - もう、これ好き。なんか好き((私の好み過ぎて語彙力の低下しました。スイマセン (2018年11月28日 17時) (レス) id: bc89a1b0c1 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(猫)(プロフ) - ののいろ系女子さん» 好きです！！経験は少ないですがようつべなどではよく見てますね！ (2018年10月26日 22時) (レス) id: 486e9cce73 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 作者さんもクトゥルフ好きなんですか？ (2018年10月26日 16時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
鯖缶砂漠 - とても面白いです！期待しながら待ってますが、最近暑いので熱中症とか身体に気をつけて下さい！更新気長に待ってます！ (2018年7月10日 17時) (レス) id: 04b634420b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アカツキ(猫) | 作成日時：2018年6月30日 0時
