水と氷と炎と (ページ3)

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「はい。あなたたちも3年生、ということで進路希望調査を実施しました」

「でもまあ、みんなヒーロー科志望ですよね？」

静かにコクリと頷く。流石お嬢様。

「あら、紫野宮さん、條森さんは雄英志望なのね」

「はい」

「えぇ」

うわ、クラス2トップ(怖い)だ。
紫野宮さんは、世界トップレベルの技術を持っている大手企業の社長の娘。
條森さんは、お父さんがプロヒーローで、お母さんがパリコレモデルをしている。
まぁ、どっちもお金持ち。

「あ、和水紋さんも雄英志望だわ」

先生がそう言った瞬間2人にギロリと睨まれる
うわまずい。2人ともプライド高いからなぁ。
これから大変だ…

「和水紋さん、少しよろしいでしょうか」

「お話がありますの」

放課後、思った通り2人に呼び出しをくらった

「どうゆうことかしら、雄英志望だなんて」

「"元・庶民"が私たちと同じレベルに立たないでくれる？」

「だ・か・ら雄英受けないでね♡」

言いたいこと言ってスッキリしたのか、去っていった2人。

「む、むかつくっ」

「もうこうなったらあの2人よりも高い点数出して受かってやる」

この日から本気で雄英に受かろうと思った。
模試ではA判定、成績もオール5、定期テストも毎回一位。
休みの日にはメイドさんの紅葉とモモに鍛錬を手伝ってもらい、暁さんからやっと一本取れるようになった