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モノクロ ページ8
翔「綾……ごめん……」
居たたまれなくて、思わず。謝った。
俺……
でも
やっぱり、ムリだ
綾「翔……謝らないで、
余計悲しくなっちゃう……」
……
いい言葉が思い付かない
綾「私……待つから……」
俺が思っていた以上に。
レールから離れるのは
難しいことだった
翔「綾……」
周りは華やかで、色鮮やかで、
楽しげなBGMが流れてるのに
俺と綾の、この空間だけが、モノクロに感じた
この空気に耐えれなくなり
翔「綾、そろそろ送るよ」
と声をかけた、
無言のまま。綾を送る
一ノ瀬の家の路地裏まできた時
綾が口を開いた
綾「翔……、キスして……」
……
翔「綾……できないよ……」
綾は、軽く唇を噛んだ
綾「今まで、私に気持ち無くてもしてたのに？(笑)」
ムリして笑う綾
……
綾の気持ちを知った今、
そんな簡単にできない
翔「ごめん……綾……」
綾は、涙を浮かべて
ニッコリ笑い
綾「じゃあ」
といって、裏口に入っていった……
俺は、すぐに携帯を出し
Aにコールした……
ただ
苦しくて、
苦しくて……
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作者名：紫姫
| 作成日時：2016年1月3日 10時
